松やヒノキのように本来大きく育つ種類の木を、両手で持ち運びできる程度の小さな植木鉢に植えてこぢんまりとしたサイズに育てる園芸。またそうして育てた樹木。
日本の園芸文化のひとつでもある。歴史は古く、江戸時代には既に盆栽の技術が確立されていた。
なぜかお年寄り、それも男性(おじいさん)の典型的な趣味とされている。
園芸を趣味とする人は、たとえ小さい木であっても、懇切に世話をすることで大きい木に劣らないような立派な樹勢を作り出すことに喜びや楽しみを見出す。
大きくなるはずの木を無理やり矮小化して育てるのは不自然と言ってしまえばそれまでだが、大自然を掌中に収めるというコンセプトでもって作られた数々の秀麗な盆栽は、園芸ファンでなくとも思わず息を呑んでしまう。