数多の県民ホイホイの中でも一際イラスト数が多い。
静岡県民のホイホイ率の高さ……もとい、郷土愛が伺える。
各都道府県における独自のチェーン店及びそのCM、ご当地系食品、観光地などに対しての愛着から、作品のはじっこにでも見覚えのあるネタが仕込まれていると「ホイホイひっかかって反応してしまう」のが都道府県民ホイホイ。
その中でも群を抜いて多いとされるのが静岡県であり、pixiv以外でも動画サイトなどで様々な静岡県民の琴線に触れるネタを見ることができる。
主な理由として、
- ご当地系テレビCMに奇抜なフレーズの歌やインパクトの強いネタのものが(何故か)多い
- ↑のようなCMが決まった番組の中でリピートされる事が多く、印象に残りやすい
- しかもそのCMが二十年以上経っても殆ど変わらず流れており、親子で聞くハメになる人も
- そのCM効果にホイホイされて対象の飲食店を利用したり買物したり、結果馴染んでしまう
……というサイクルがあるためではないか、と推測される。
メジャーな静岡県民ホイホイネタ
黒はんぺん | 静岡のはんぺんの多くは黒である。(白はんぺんも同様に存在している)青魚のすり身を用いて作られているため、かまぼこのような食感である。 |
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うなぎパイ | 有限会社春華堂による、浜松地方の銘菓。うなぎパウダーを練りこんで焼き上げたパイで、お土産としての評判も良いらしい。「夜のお菓子」が公式キャッチフレーズだが、いかがわしい意味ではない。「うなぎの元気 根気 勇気 本気 うなぎ~ パイパイパ~イ」というキャッチーなCMがある。 |
コンコルド | 静岡に展開するパチンコチェーン。CMの奇抜さが非常に目を引く。一年ごとにシリーズで展開されるが、パチンコの事は全くと言っていいほど触れられず、「コンケルド」という未熟なヒーローの話だったり、「コンケルゲン」(コンコルド人間を略したもの)の話だったり、どうしようもない内容なのについ続きを気にしてしまうつくりになっている。 |
パンパカパンツ | 2008年から静岡放送の中で放送され始めたショートアニメ。パンツの履き方を覚えたユルいブタのキャラ、パンパカ君が主人公。キャラクターソングとアニメがDVD化されグッズ展開するほどの人気になり、ついには2012年4月からテレビ東京系「のりスタMax」にて全国展開が開始した。 |
さわやか | 静岡西部・中部を主に展開するファミレスチェーン。目の前で焼いてくれる「げんこつハンバーグ」が名物で、そのジューシーさに近隣の県から食べに来てしまう人が続出するほど。静岡に来られた際には是非ご賞味いただきたい。 |
ちびまる子ちゃん | ご存知、国民的漫画&アニメーション。実写化もしている。作者のさくらももこ氏が子供時代を過ごした静岡県清水市(現在は静岡県清水区)を舞台に描かれたもの。清水区にある「エスパルスドリームプラザ」には「ちびまる子ちゃんミュージアム」がある。 |
ソーセージおじさん | 静岡放送の決まった時間に「米久」が提供する、「おいしい村の天気予報」というCMに登場するおじさん。「ほ~い、明日の天気予報だよ~」 |
お弁当どんどん | 「今話題のハッピーグルメ弁当と言えば!?」「……どんどん?」というCMが、多分三十年近く変わらず流れている弁当屋チェーン。古いCMなので、出てくるキャラのヤンキー加減にも時代が見てとれる。 |
のっぽ | 沼津市のエヌビーエスが生産している、きりんのパッケージが目印のパン。長い。県内のコンビニでは根強い人気があるらしい。一部、静岡県外でも購入できるところがある。 |
学生服の山田 | 「俺達にゃ明日がある~ 俺達にゃ夢がある~ 俺達にゃ掟がある~ 学生服は山田山田~」という昔から変わらないCMで有名。ちびまる子ちゃんのコミックスにもこのフレーズが登場した事がある。 |
レスコハウス | 新聞を読んでいるおじさんの家がグラグラと揺れ、揺れが収まると「六時か……」とおじさんが呟く。そして「レスコハ~ウス~♪」と入るCMが、夕方六時に流れていた。現在は社名が「百年住宅」に変わったが、メロディーは変わらず「百年住宅~♪」である。 |
セキスイハイム東海 | 天界の神様に地震がいつ起きるのか尋ねるも「ウン、ワカンナイネ」とあっさりスルーされたり、その神様がラーメンを作り始めたり(ボックスラーメン構造という建築方法のもじり)、地震を扱っているのにフリーダムな内容のCMを展開している。地震については、下の項目も参照いただきたい。 |
この他にも「スマル亭」「雅プリマドンナ」「静岡日産」「ジャパンホームサービス」「しんきんバンク」「SBSマイホームセンター」「UPLY」「パチンコパーラーABC」「丸六かまぼこ」「オートベル」「よしみつ」「カツオのあげたたき(石原水産)」「ハトヤホテル」「よこち鳥獣店」「ヤマザキの煮豆」「スーパー田子重」「人形のみやひで」「漢方薬の荷居屋」「こっこ」「池田屋のぴかちゃんランドセル」「まかいの牧場」……等、耳になじんでしまったCMをあげるとキリがないのが静岡県である。
地震に強い静岡県民
かつて東海大地震で大きな被害を受け続けた静岡県は、東部・中部・西部いずれにおいても、生活の中での地震に対しての警戒心・対策が非常に強い。
住宅建築を全国展開する「セキスイハイム」の静岡担当、セキスイハイム東海が耐震性を売りにした家を展開している事からもそれが分かる。
新学期になるたびに避難訓練は当たり前、という環境で育った一体感が、横に広く分布している静岡県民の心の礎となっていると言っても過言ではない。
結果、ついにあの東日本大震災で静岡に震度6の地震が起こった時、「地震」+「のどかな県民性」+「バカパクCM」=静岡県民タフすぎだろと他都道府県民に呆れられ……もとい、尊敬と畏怖の念を抱かれるほどの余裕を静岡県民は見せ付けることになる。
※あくまで個人の感想です。危ないと思ったら即座に避難し、身の安全を守りましょう。
地震の規模によっては人命に関わるレベルの被害になるため不謹慎なネタの境界線ギリギリだが、静岡出身の人に会ったら、「地震すごいの?」と尋ねると、何か話してくれる、かもしれない。