練玉艶

れんぎょくえん

週刊少年サンデー作品『マギ』の登場人物。

プロフィール

煌帝国の皇太后であり、練白瑛、練白龍の実母。

その正体は「アル・サーメン」の構成員であり、煌帝国の歪みの元凶たる存在。

白龍達の実父であり、夫である初代皇帝・練白徳、及び白龍達の兄である白雄および白蓮を暗殺して白徳の弟・紅徳を二代目皇帝とし、彼に乗り換えて煌帝国を裏から操る。

その後紅徳が奇病を患わすと、かつての甥にして継子である紅炎に擦り寄る。

白龍にとっては父と兄の仇であり、憎悪の対象。他の煌帝国の面々からは上記の男性遍歴を苦々しく思われてはいたが、「兄王様（紅炎）が三代目皇帝となるための後ろ盾」とも見られており、特に摩擦が生じることはなかった。

紅徳が奇病で変死したことで自身が三代目の皇帝として即位し、表舞台に立つことになる。

ここより煌帝国の面々からは露骨に嫌悪されるようになる。彼女の正体を知らない白瑛も三代目皇帝に即位する前後の彼女の異様さを警戒しだした。

金属器等を所持しているかは不明だが、魔装した白龍を構えも取らずに一撃で返り討ちにするなど、その実力は未知数。

その正体は、世界最初のマギ・アルマトランのマギの一人。

アルマトラン崩壊を牛耳り、ソロモン王を裏切ったマギ張本人である。ただ誰が誰に対していったか明白でないセリフで「マギの一人が裏切った」といっているのみで、異説としてマギが三人ともソロモン王から離反、出戻りしたのが一人、という解釈もある。

コミックス16巻の152夜に、ソロモン王の左にいる妃が持っている杖と193夜で玉艶が持っている杖が酷似しており、ソロモン王の妃であった可能性もある。少なくともアニメではより直球に＝と見える表現であった。

この世界に来ても何らかの魔法で姿を変え、煌帝国皇太后の座に収まったという。

「マギ」は一つの時代に三人までしか現れないと言うため、その法則に反しているように思えるが、おそらく彼女は「古い時代のマギがそのまま存在し続けていた」というイレギュラーな形のマギなのだろうと思われる。

実質上、世界の敵である

ただし、一応現在玉艶こそがアル・サーメン全体のボスである、という言及は慎重に避けられているようにみえる。

作者である大高忍自身からも煌帝国のババア呼ばわりされてしまっている。

すなわち作者から見ても敵なのである。