ある日突然理由もなく、6人の男女が鋼鉄の巨大な立方体の部屋に閉じ込められる。
そこは他にも同じ部屋がたくさんあり、それで構成された巨大な立方体だった。
ここから脱出するには、各部屋の6面に設置されたハッチを開いて隣の部屋へ移動しながら出口を探すしかない。
しかし、一部の部屋には殺人トラップが仕掛けられており、それも回避しなければならなかった・・・。
のちにSAWなどとと言った脱出系映画の先駆けともいえる作品。
内容も、閉じ込められた人間だけにスポットが充てられており、「何故彼らがこの部屋に閉じ込められたのか?なぜ自分たちなのか?」という、状況整理のさなかに出てくる疑問の答えは皆無で見ている内も自分もCUBEの中にいるような感覚に陥る。
ビジュアル
この映画の最大の特徴は、外の世界が全く描かれず終始「CUBE」の中でのみ話が進むこと。登場人物たちはCUBEについて心当たりがなく、外界と隔離されているため不条理さに拍車がかかっている。
そのCUBEはビジュアル面で非常に凝った作りとなっており色彩も豊かなものになっている。部屋には、白、赤、青、緑、薄茶の計5色があるがそれぞれの色の意味は不明。
トラップ
CUBEには、人を死に至らしめるトラップが数々存在する。しかし、トラップの発動が全て即死に直結するという訳ではなく、それを回避したり、あるいはトラップの発動を回避することもできる。
・格子状の張り巡らされたワイヤー(非常に鋭く、人体をも切断するワイヤー)
・円錐状にしぼむワイヤー
・無数の針(音で反応するため、音を出さなければトラップは発動しない)
・ガスバーナー
・強酸
このほかに、空気を乾燥させて人の侵入を感知するセンサーのある部屋がある(トラップは不明)。