禍々しき波の何処に生ぜしかを知らず。
星辰の巡りめぐりて後、
東の空昏く大気に悲しみ満ちるとき
分かつ森の果て、定命の者の地より、波来る先駆けあり。
行く手を疾駆するはスケィス。
死の影をもちて、阻みしものを掃討す。
惑乱の蜃気楼たるイニス。
偽りの光景にて見るものを欺き、波を助く天を摩す波、
その頭にて砕け、滴り、新たなる波の現出す。
こはメイガスの力なり。
波の訪なう所希望の光失せ、憂いと諦観の支配す。
暗き未来を語りし者フィドヘルの技なるかな。
禍々しき波に呑まれしとき策をめぐらすはゴレ。
甘き罠にて懐柔せしはマハ。
波、猖獗を極め、逃れうるものなし。
仮令逃れたに思えどもタルヴォス在りき。
いやまさる過酷さにて、その者を滅す。
そは返報の激烈さなり。
かくて、波の背に残るは虚無のみ。
虚ろなる闇の奥よりコルベニク来るとなむ。
されば波とても、そが先駆けなるか。
概要
『The World』の世界観の元となっているエマ=ウィーラントによるネット叙事詩『黄昏の碑文』に登場する禍々しき波の八つの相を模した存在。
それぞれが固有の能力を持ち、データドレインを使用可能である
また、一般PCによる攻撃を受け付けない
『The World R:1』ではモルガナの化身として登場。
アウラの破壊を目的とし、多数の未帰還者を生み出したり、ネットワーククライシスを引き起こした。
『The World R:2』では碑文使いの憑神(アバター)として登場。
CC社によってネットに散逸していた八相のデータ(碑文因子)がサルベージされ、PCに組み込まれた。
憑神は適正のある存在しか使うことが出来ず、また碑文使いやAIDA感染者などの常軌を逸した存在にしか知覚することが出来ない