概要・・・の前に
該当するタグには「雌」の表記ゆれが多いため、刃物のメスより生物の性別の「メス」タグ(部分一致含む)のイラストが多く引っかかる。
概要
外科手術や解剖に使用する非常に鋭い刃物。名称のメス("mes")はオランダ語から来ており、英語ではないので注意。英語では"scalpel"や"surgical knife"といった名称になる。
細かい作業になるためデザインナイフのように持ち手が長くそして刃が小さくできており、研いで再使用するものは滅菌がやりやすいように滑り止めの凹凸は少なくしてある。メスで切る対象物は柔らかく切る力が逃げやすいため、刃に触れただけでも切り傷ができてしまうほど非常に鋭い切れ味を持つ。
その反面切れ味が落ちやすく、また誤って骨などの固い組織上を刃が滑って行っただけでもあっという間にナマクラになってしまうため、術中はほぼ例外なく複数本使用される。
近年は再研磨と滅菌を行う職人がいなくなってしまった事と、感染症の防止、もはや再研磨不能なほどの切れ味を持つなどの理由で刃の部分が使い捨ての脱着式になっていたり、メスそのものが使い捨てのものとなっている。
近年では、ジュール熱やアーク放電で切開と止血を同時に行う電気メスや、同じくレーザー光を使用するレーザーメスが開発され、出血の少ない手術が可能となっている。ちなみに、電気メスでは止血用のプローブに付け替えると広い範囲の止血も可能。
また、血管に傷をつけずに組織のみを除去できるウォータージェットメスも登場している。