ズサ (ZSSA) は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場する架空の兵器。
ネオ・ジオンの中距離支援用量産型モビルスーツ (MS) 。(型式番号:AMX-102)
機体説明
旧ジオン公国軍の試作MSガッシャのコンセプトを受け継ぐ形で、ガルスJと連携して作戦を遂行する事を前提に開発された。
グリプス戦役後、ネオ・ジオンが本格的な地球圏侵攻作戦発動に合わせて、マシュマー・セロによって実戦試験が行われた。
第一次ネオ・ジオン抗争時に投入されたMSの中でも小型な機体の部類に入るが、その上に本体よりも巨大な追加装備を装着する。
近接戦闘用であるガルスJに対し、面制圧による中距離支援を行うことを主目的としている為、全身(腕部、胸部、脚部)にミサイル、腹部に高出力の拡散ビーム砲(7.64Mw)を内蔵している上に、大量のミサイルポッドを搭載した専用の大型ブースターユニットを装着し、全身火器の塊となる。
中距離支援の他にも大推力を生かした一撃離脱戦法による強襲攻撃や爆撃、拠点防衛等、多岐に渡り運用された。
なお、脚部にビームサーベルを格納しており、ブースターユニットを切り離す事で白兵戦にも対応できる。しかし切り離したパーツは再装着できない仕様となっている。
第一次ネオジオン抗争後もネオジオン残党によって運用され、袖付きに参加した機体はモスグリーンで塗装され袖を思わせるエングレービングが施されている。
また、ギラ・ドーガのビームマシンガンとシールドを装備した機体、ショットガンを装備した機体の二種が確認されており、火力支援のみならずモビルスーツ同士による直越戦闘を想定した武装選択が成されている。
機体データ
型式番号 AMX-102
所属 ネオ・ジオン
建造 ネオ・ジオン
生産形態 量産機
頭頂高 15.0m
本体重量 23.7t
全備重量 74.5t
出力 1,820kW
センサー
有効半径 10,800m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 ビームサーベル
ミサイル・ポッド
多連装ミサイル×6
連装ミサイル
拡散ビーム砲
30mmバルカン×2
バリエーション
ズサ・カスタム
過激派組織NSPに分類される組織「カラード」にて運用されたズサの改修機。型式番号AMX-102C。
改修は格闘戦能力を強化して汎用MSに仕立て上げる目的で行われ、ズサの特徴であった本体、腕部、脚部に装備されたミサイル群を撤去し、武装は腕部マウント式速射ビーム砲「ガン・スピア」およびビーム兵器中心となった。これにより大幅な軽量化を実現し、汎用MSとして必要十分以上の機動力を確保した。
パイロットはアルヴェニシカ・キースト。
ズサ・ダイン
ズサの開発チームが格闘戦用にズサを再設計した機体。型式番号AMX-013。
格闘戦用と銘打ってはいるが、ズサではオプションだったミサイルポッドおよびブースターが本機では本体へ収められ、更に追加武装として胸部ビーム砲やメガビーム砲を装備し、腕部にはクローを備えているなど各レンジに対応可能な武装が揃えられており、汎用性が高い。
パイロットはアルヴェニシカ・キースト。
ズサン
∀ガンダムに登場するギンガナム艦隊所属のモビルスーツ。型式番号G-M2F(AMX-1002)。
ギンガナム艦隊により月面のマウンテンサイクルから発掘され、ギンガナム艦隊の月面残存部隊が使用した。無人機としての運用が可能。
宇宙世紀に運用されたズサに似た機体構成を有するが、ズサの特徴であったブースターは装備されておらず、ガルスJのアームパンチを有し、脚部にワイヤーアンカーを装備するなど格闘戦も想定されている。
型式番号のGはギンガナム艦隊所属を意味し、M2は二番目に発掘されたモビルスーツ、Fはファイターを意味する。
無人機として運用する事でパイロットの不足を補う事が出来るが、行動に規則性があり読まれ易く、コントロールを行う有人機が撃破されると更に単純化するという欠点がある。
その他
1/144プラモデルの説明書には、30ミリバルカン砲や腹部の拡散ビーム砲が設定として描かれているが、ゲームなどで登場する際に再現されるのはビームサーベルと各種ミサイルのみのものがほとんどである。
Gジェネレーションでは、回避不可能なマップ兵器『全弾発射』を味方お構いなしに乱射しまくる、プレイヤー部隊にとっての大きな脅威として立ち塞がる。
下手なボス敵よりも強い。