概要
『逆転裁判4』第4話に登場。本名は奈々伏 影郎(ななふし かげろう)。
七年前、成歩堂龍一が弁護士バッジを失うことになった裁判の被告人。当時40歳。
或真敷天斎に師事し、弟弟子の或真敷バランと妻の優海とのチームで一世を風靡したマジシャンだが、師匠で義父の天斎を殺害した容疑で逮捕・起訴され、成歩堂に弁護を依頼した。
ポーカーが得意で、彼がポーカーで負けたのは天斎と成歩堂だけらしい。
バランと違って葉見垣正太郎とは仲が良いが、葉見垣は何度もパンチを喰らっているらしい。
芸名の由来は弟弟子と同じ「ざっくばらん」、本名の由来は昆虫のナナフシとカゲロウ。
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※この先、重大なネタバレがあります!
ネタバレ
第一話の被害者・浦伏影郎の正体であり、成歩堂が弁護士バッジを失うことになった元凶とも言える人物の一人。
ザック自身は無実なのだが、元を辿れば成歩堂が弁護士バッジを失うことになったのは、ザックが前任の弁護士であった牙琉霧人を一方的に解任した事に起因している。
ほぼ何の説明もないまま担当弁護士を外された上に自分より格下と見下していた成歩堂がザックの弁護をすると知ってプライドを傷つけられた霧人は、みぬきを通じて予め用意しておいた偽者の証拠品を成歩堂の手に渡らせ、更に担当検事で実弟の牙琉響也を利用することでザックに有罪判決が下るよう仕組んだ。
霧人の思惑通り、成歩堂は偽物の証拠品を提出してしまい裁判は中断となり、ザックには有罪判決が下されることになったのだが、判決が下される直前にザックは裁判所から脱走してそのまま行方不明となり、残されたみぬきは成歩堂に引き取られた。
ザックが法廷から逃亡したのは、事件当夜に天斎から渡された「マジックの興行権譲渡の書類」を自分の娘であり天斎の孫であるみぬきに受け継がせるためには自分が有罪になってはならないと考えたためなのだが、裁判では自分の無実を証明する事実であるにも関わらず成歩堂にそのことを一切伝えておらず、最初から自分に有罪判決が下されそうになったら脱走するつもりでいた。
裁判から七年後、法律的に自分が死ぬ直前に浦伏影郎という名で成歩堂の前に現れ、逃亡の理由を話して前述の書類を渡した後にポーカーで勝負するのだが、「自分が負けるのは天斎一人で十分」という理由からイカサマ師の逆居雅香と手を組み、成歩堂を罠にはめてまでリベンジを果たそうとした。
しかし、偶然とはいえ成歩堂は罠を回避し、またしても成歩堂に敗北を喫して逆上したザックは近くにあったぶどうジュースの瓶で雅香を殴打、成歩堂が人を呼ぶためにその場を離れたほんの僅かな間に秘密の抜け道を通ってやって来た霧人に瓶で頭を殴られ、呆気なくこの世を去った。
一応、彼なりに娘のことを想って行動したザックだが、父親として無責任ともとれる行動や仮にも自分の弁護をしてくれた成歩堂に対する不誠実極まりない行動の数々から、お世辞にもプレイヤーからの評価は高いとは言えず、殺されてしまったのは自業自得という声も多い。
今もなお、みぬきから偉大なマジシャンとして尊敬されていることがせめてもの救いか。