概要
魔術団「或真敷一座」の人気マジシャン。44歳。
「あるまじき」が口癖で、黄色いステージ衣装を常に身に纏っている。
口調や行動は極めてオーバーで、しょっちゅう何かしらで驚いたり命令口調になったりする。
ちなみに「バラン」は芸名。
名前の由来は、「或真敷」はあってはならない事を表す「あるまじき」、「バラン」は心を開いて接する様子を表す「ざっくばらん」から。
7年前にある事件の証人として登場。
それ以降は名前を隠していたためか、住まいはアパート暮らしだったらしい。
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ネタバレ
この先、重大なネタバレがあります!
成歩堂龍一が弁護士バッジを失うことになった元凶の一人とも言える人物。
7年前、病魔に侵され入院していた師・天斎の病室に呼び出されたバランは、そこで天斎が自分よりも先に呼び出されていた兄弟子ザックにマジックの興行権を譲渡したことを告げられる。
そのことにショックを受けたバランが天斎の病室を出た直後、部屋から銃声が鳴り、驚いたバランが室内に戻ると、そこにはかつてマジックの小道具として使用していた実弾発射が可能なピストルで自分の額を撃ち抜いて亡くなっている天斎の姿があった。
それを見たバランは悪魔の囁きに耳を貸してしまい、天斎の死を自殺ではなくザックによる殺人とすることで、彼が師匠から受け継いだマジックの興行権を横取りしようと画策した。
ピストルの指紋を拭き取り、注射器を使って点滴の薬液の量を調節することで自分が病室を訪れる前に天斎がザックに殺されたように見せかけ、裁判では検察側の証人として虚偽の証言を行い、ザックを有罪にしようとした。
しかし、バランの工作はザックの弁護を担当した成歩堂に見抜かれてしまい、更にザックが裁判中に法廷から逃亡したことで裁判は中断され、バランは目当ての興行権を手に入れることは出来なかった。
それからのバランは或真敷一座を率いながらも興行権を持たないために天斎のマジックを使うことが出来ず、「ザックが逃げたのは弟弟子を庇ったからではないか?」という疑惑を向けられるなど苦難の日々を送るが、彼はザックが法律的に死に、自分が興行権を継承する時をずっと待ち続けた。
そしてザックが法律的に死ぬ7年が経ち、バランは一座復活をかけた大々的なショーの開催を企画するが、ザックがギリギリになって天斎から譲渡された興行権を娘のみぬきに譲ったことで全てが水泡に帰してしまう。その後、7年前の事件で自分が犯した過ちを告白し償うため、警察へと出頭した。
7年の間にザックとは比べ物にならないくらいに老け込んでしまうほど苦労したにもかかわらず最終的に全てを失ってしまったバランだが、元を辿れば彼が師匠の自殺を兄弟子による殺人に仕立て上げようとしたことに端を発しているため、多少同情の余地はあれど自業自得の結末を迎えたとしか言いようがない。