近親婚

きんしんこん

近親者同士で行われる結婚。

概要

近親者同士で行われる結婚のこと。

時代や場所、宗教などによっては認められる場合と認められない場合がある。

神話においてはエディプス・コンプレックスの元となった父親を殺害して母親を妻とした『オイディプス王』が有名。

アフリカやオセアニア島嶼部などに見られた。

エジプト王家やインカ帝国王家など、王家では広い範囲で全血の兄妹婚が見られた。エジプトでは兄妹婚神話が著名なこともあり、一般市民にも広がっていた。

最近親婚を宗教的功徳「フヴァエトヴァダタ」と考えていたペルシャなどにも見られたようである。

スウェーデンでは裁判所の許可を得ることで結婚をすることが出来る。

古代から中世の日本においても半血の兄妹・姉弟婚はしばしば見られた。

スペイン・ハプスブルク家に多く見られた。

現在でもドイツでは結婚でき、ヨーロッパでよく見られる。

日本では近親婚とは考えられず、結婚をすることができる。

イスラム圏においては、いとこ婚が一般的であり、特に父方平行いとこ婚はビント・アンム婚として好まれる。

イスラム法では夫の方が多く遺産が相続されるため、父方平行いとこ婚が財産を保存するにはもっとも適しているという事情も考えられるだろう。