概要
1938年に、ユダヤ系アメリカ人によって作られたイディッシュ語の楽曲。牧場から市場へ売られていくかわいそうな子牛を歌っている。人間の子供を子牛に見立てた反戦歌という説もある。これに関して、特にユダヤ人がナチスによって強制収容所に連行されていくときの様子を歌った歌という説もある。反ユダヤ主義を批判した歌として歌われている。
歌詞の内容から転じて、何かを手放したり、売り飛ばしたりことも指す。
原題は「ドナ」が「ダナ」で、ドナドナとなったのは英訳された時と言われている。イディッシュ語で、「アドナイ」(我が主よ)の略したもの。
日本語訳について
安井かずみの訳で歌われている。日本では小学校の音楽の教科書にも掲載されている。
なお原詩は最後の方で「ツバメは高く飛べるのに、可愛そうな牛は屠畜場へ売られていく」と歌うのだが、邦訳はまだない。なおアニメ『少女革命ウテナ』の回で、この歌が登場したためサウンドトラックへ何回かこの歌が収録された。一回男性コーラスで「フルコーラス(最後は原詩のまま)」と言うナイスなもの(歌詞カードに表記なし)が収録された。