ProjectDIVAArcade
ぷろじぇくとでぃーゔぁあーけーど
概要
ゲームセンターに設置されているリズムアクションゲーム。
PSP/PS Vitaの「初音ミク Project DIVA」シリーズと比較すると、タイトル部分から『初音ミク』が外れ、『Project DIVA Arcade♪』として表記されている。(2013年11月21日からタイトルに『Future Tone』が追加された)
タイトル画面下部に主要ボカロ6体分のロゴがあるため、ミク以外のボカロに対する配慮と思われる(タイトルの正式名称としては『初音ミク Project DIVA Arcade』)。
設置店を探そう
筐体の設置場所は主に東京23区・政令指定都市・県庁所在地といった都市部のゲームセンターがほとんどで、それ以外の人口の少ない市部にはほとんど設置されていない(それ以前に、Project DIVA Arcadeの筐体では光回線(FTTH)が必須であるため、人口の少ない地方では設置すらできない可能性が高い)。人口の少ない県では、県内で3店舗しか設置店がないところもあり、地方格差が生じている。
設置店舗を探すのには、公式サイトで検索するのがお奨めである。
プレイ料金は1クレジット100円の場合が多いが、200円の場合もある(らしい)。物価の高い都心部でプレイする時は確認しよう。逆に100円で2クレジット設定してくれるお店もあるらしい。
操作ボタンは、左側から△□×○の順に横一列に並んでいる。この他に右側にスタートボタン、画面側にタッチスライダーがあり、この両端にL・Rボタンがある。選曲やモジュールチェンジ等の操作は画面のタッチパネルでも行なえる(一部の操作はタッチパネルでのみ可能)。
『音ゲー』全般に言える事だが、イヤホンやヘッドホンの着用をお奨めする。タイミングがかなりシビアなモノが多く、曲によって見た目との差(早い遅い)が違うので。突き詰めると1フレーム(60分の1秒)を争うゲームであることをこの時点で知っておいて欲しい。
ICカード
プレイ記録を残したい場合は、というより『お試しプレイ』以外の場合はICカードを買ってプレイしよう。1枚300円(これ1枚でずーっと遊べる。プレイ料金は別ですが)で、ゲームセンター内にICカードの販売機がどこかに置いてある。見つからない場合は店員さんに聞いてみよう。またはSuicaやおサイフケータイ等でも代用可能。
実際にプレイする前にゲーム内で使うニックネームとパスワードを考えておこう(後で変更可能だが、ニックネーム変更は有料なので注意)。このカードでプレイすると、最初から390VP(VP:ボーカロイドポイント、詳しくは後述)が貰えるので、まずはこれで初音ミク以外の基本モジュールを購入しよう。
ICカード(とパスワード)は後述のDIVA.NETを利用する際に必要となる。
DIVA.NET
カードを使ってプレイする場合は『DIVA.NET』へのアクセスをお奨めする。
HPアドレスを登録しておけば、携帯端末や自宅のPCからでも成績の確認、モジュールや有料設定等の購入、変更が可能になる。他にも特典が色々あり。
登録費は無料。ただし利用するには一月につきゲームを10回プレイする必要がある。プレイ料金込みで月額1000円と取ることもできる。
大画面・高画質
アーケード版は据え置きの筐体だけあって画質はかなり綺麗であり、ミクの瞳孔までクッキリ見えるのです。AC版ミクは目でコロす(魅了する)!
ゲームセンターという、かなり人目のつく場所であるにもかかわらず、水着モジュールが使用できる。
店舗によってはスピーカーまたは追加ディスプレイを外付けしている台(通称:晒し台)も存在するため、後述のPV鑑賞モードを利用してジュークボックスとして使用することも可能(1曲/1クレジット)。パンチラまで、観客に披露できる事に!
また、店舗によっては動画の録画(基本的には通常プレイのみOKで、観賞用PVは禁止という場合が多い)が出来るサービスも行っている。自慢のプレイやスコアアタックルートを録画して、動画サイトに投稿している人もいて、これから挑戦する人の『御手本』として重宝されている。
ゲームの流れ
ゲーム開始
スタートボタンを押す(または画面に触れる)と、まず「ゲストプレイ」か「カードでプレイ」か聞かれます。「カードでプレイ」を選択したら持っているICカードを画面の上の所定の位置にかざして、認識させよう。次に「完奏モード」「通常モード」「コンテストモード(カードプレイでコンテスト開催中のみ表示)」が表示されるので、モードを選択しよう。ゲストプレイの場合は、曲に合わせたボーカルの基本(デフォルト)モジュールが自動的にセットされるのだ。
また詳しくは後述するが、「Version A」以降はモードの左側(Lボタン)に「クエスト」が表示されている(ゲストプレイでは表示されない)ので、モード選択前に確認してみよう。そしてモード選択前か選択後から10秒以内に必要なクレジットを入れよう(クエストやコンテストの概要を確認するだけなら、クレジットを入れなくても可能である)。
- 完奏モード
1曲しかプレイできない代わりに、プレイの巧拙に関わらず曲の最後までプレイが可能。
後述の通常モードだと途中でゲームオーバー(通称「閉店」)してしまうけれど、どうしても最後までプレイしてみたい場合や、『PV鑑賞モード』(ゲストプレイでは不可)を利用する場合に選ぼう。完奏モードで新記録を出しても、累積データには反映しないので注意。
- PV鑑賞モード
完奏モードからさらに右下にアイコンがある『PV鑑賞モード』を押すと、このモードになる。通常のゲームは一切出来ない代わりに、プロモーションビデオをゆっくりと鑑賞することが出来る。Ver.B以降は「スクリーンショット」(画面撮影:略称「スクショ」)機能が搭載され、撮影職人達が毎日、「ベストショット」を求めてシャッター(○ボタン)を押している。その内容は「美しいシーン」「笑えるシーン」「パンチラ」など、人によって色々とテーマが違う。ツイッターで『#ガチ撮影勢』というタグで検索してみよう!ちなみに撮影した画像をダウンロード(事前にD-NET登録が必要)するのに10VP/1枚が追加で必要であり、Ver.C以降は画像データは1曲に付き2枚まで保存することが出来て、同時保存出来るのは4枚まで(機能拡張により最大6枚まで可能)なので、2・3曲撮影したらデータのダウンロード手続きを忘れずに!
- 通常モード
その名の通り、通常のプレイをする場合に選ぶ。恐らく全プレイの99%はこれ。最大2曲プレイできるが、1曲目でゲームオーバー(ミスが続きライフゲージがなくなると曲を強制終了になる、または、完奏しても必要な達成率に満たない場合(詳しくは後述)もほぼ同じ扱い)してしまうと、2曲目は『コンティニュー』しない限りプレイできない。初心者は1曲目は簡単な曲(クリア出来そうな曲)を選ぼう。
- コンテストモード
ほぼ一ヶ月おきに2週間程度の期間行われているコンテスト中のみ表示される。特定の状況下(指定された曲または難易度しか選べない、同じ曲は選べない等)で行われる通常モードとも言える。指定された条件(合計達成率、合計COOL率、合計得点のいずれか)をクリアすると、銅賞:VP、銀賞:スキン(画面の外枠のデコレーション)、金賞:称号を入手できる。超上級コンテストでは、銅賞と銀賞がVP、金賞で称号が入手できる。また、参加すれば参加賞としてVPを入手できる(1つのコンテストにつき、各コースそれぞれ1回限り)。
中でも2ヶ月毎に開催される『超上級コンテスト』は「初心者お断り」とでも言わんばかりの激ムズ設定(基本的に難易度☆8.5以上の曲しか選択できない)で期間も1週間と短いが、その代わりにリトライする機会が2回(AGAIN,FINAL)あるので、目標の賞が取れなくても2ヶ月・4ヶ月の間に腕を上げてもう一度挑戦してみよう。なお、超上級コンテストの金賞で得られる称号は、『女神』にちなんだ物ばかりで、現在の所、VP等での交換で手に入れる事はできないため、女神称号を持っているプレイヤーは、高い実力を持った者ばかりなのである。
平均達成率やハイスコアランキング同様、コンテストの成績上位300人がDIVA.NETでランキング表示される。
難易度&曲の選択
ゲーム難易度は大別して4段階あり、簡単な方からEASY、NORMAL、HARD、EXTREMEがある(ただしEASYかNORMALの譜面を持たない楽曲もある)(一部楽曲のみEXTRA EXTREMEもある)。そしてさらにレベル(☆マークで表示)で区別されている。このレベル表示はVer.Cで大きく見直しがされ、従前は1~9の9段階だったのが、1~10までを0.5刻みの19段階で区別するようになり、この過程で「レベル詐称」「逆詐称」とされていた譜面もレベル表示の調整がされたようである(が、新しい譜面でも明らかな詐称は存在する)。なお、EASYは1~4.5、NORMALが3~6.5、HARDが4~8、EXTREMEが6~10と区分されている(同じレベルでも難易度が違えば別物だと思わなければいけない…が、最近のHARD☆7は既存のEXTREME☆7より逆に難しい、というプレイヤーの声もある)。
EASYはHOLD(後述)が無く、ほとんど○と×のみで、ボタンを押す回数が少なく初心者向きであるが、逆に中級者には(密度が薄いために)難しく感じられることもある。
これがNORMAL、HARD、EXTREMEと進むごとに上位ギミック(連打、高速連打、交互連打、同時押し(○×△□のどれか複数(2~4個)を同時に押す)、回転打ち、HOLD及び同時押しHOLD、階段HOLD、同時スライド)が増えて行く。またボタンを押す回数も増えていき、EASYでは200~300程度だが、EXTREMEの難易度の高いもの(☆9以上)だと800を超える「超物量譜面」もある(演奏時間を2分40秒=160秒とすると、毎秒平均5回以上ボタンを叩くといえば想像出来るでしょうか?)。クリアする為には、技術と体力の両方が要求されるのである。
同時押しについてHARD以下は、画面上のアイコンの位置と実際に叩くボタンの配置が横並び(3つ同時押しは三角形で○か△のいずれかが無い。4つ同時押しは長方形に配置)で整合しているのだが、最上位のEXTREMEになると、ボタンが縦並び、斜め並び、クロス(縦並びと横並びの複合)があり、3つ同時押しも『飛び石』配置が出現。数の違う複数同時押しが連続で配置されている譜面も存在していて、初心者には瞬時に譜面を理解出来ないような『難読』系が増えてくるのである。
さらに最上級の『☆10』は、上級者でも1つのミスから一気に閉店に追い込まれる事も珍しくない超難関である。超高速連打、複合交互連打、ずらし回転打ち、両手HOLDしながらのチェーンスライド、etc…初心者には無理難題な高等テクニックを要求されるので、最低でもHARDの☆8全曲を余裕でパーフェクト取れる程度の実力を持っていなければ、EXTREMEの☆10に手を出すのは止めた方が賢明です(大抵、達成率が50%に達する前にライフゲージがゼロになります)。
では改めて、曲の選択へ。曲は縦にズラッと並んでいて、今や配信曲は170曲を越えているので、お目当ての曲を探すのも大変である。これについては「難易度順」「曲名順」「公開順」「マイリスト(DIVA.NETから設定可能)」を活用して欲しい。一般的には「曲名順」が探しやすいし、ボカロ曲の予備知識があると楽かも。
バージョンアップと曲の追加、クエストについて
2012年7月5日にVer.Bに移行し、評価に「EXCELLENT(エクセレント)」が追加されるなど、機能が拡張された。そして2013年11月21日に新デバイス『タッチスライダー』を搭載した『Future Tone』が登場し、これに合わせてVer.Cに移行された。
主な変更点は、1.PVで選択出来るキャラクター(モジュール)が曲によっては最大で3人も選択可能になった(『トリオ』曲が配信可能になった)。2.モジュールにアクセサリーを装備させる(頭、顔、胸元、背中の4箇所)ことが出来るようになった。3.演奏にタッチスライダーが使用されるようになった。4.スクリーンショット関係の機能充実とプライスダウン。5.PVの追加演出及びキャラクターの表情のバリエーションアップ。6.モジュール(派生キャラ)に『重音テト』が追加された、などが挙げられる(重音テトは「UTAU」のキャラクターであるが、VOCALOIDとのコラボが認められている(無制限ではない、多分)貴重な存在である)。
そして2014年7月17日に「Version A(Ver.Aとは違います)」が配信され、「クエスト」が搭載された。これは既存の「DIVAレコード」の発展ともいえるもので、達成期限の違う「1DAY(5種類、成功報酬:1枚)」「7DAY(5種類、成功報酬:3枚)」「SPECIAL(3種類、成功報酬:3枚)」の中から最大5項目を選択(同時進行が可能)し、そのミッションをクリアして報酬となる「楽曲カード」「モジュールカード」を収集していくシステムである。
収集したカードは「楽曲」と「モジュール」(最大3種類)を組み合わせて「壁紙」を作成することができるので、VPはそれなりに消費するが新たな楽しみ方が増えたといえる。
ただし、「7DAY」のミッション(毎週水曜日に更新される)には例えば「7日以内に3日プレイする」というような条件の物もあり、週1でしか遊べないプレイヤーには達成不可能なミッションも存在する(達成不可能なミッションは選択する必要は無いが、どうしてもその分、収集速度は落ちてしまう。ただし、途中で選択を解除しても成果の累積は残る(例:「3日プレイしよう」は1回プレイして外しても1日分のプレイは記録されている)ので、モード選択前の確認時に「1DAY」と共通するミッション(例:「チェーンスライドを成功」と「PV分岐を10回成功」はVer.C以降の曲ならほとんど共通する)に切り替えながら効率よく進める事を覚えよう)。
また、収集効率が最も良い(成功すれば1プレイでカードを3枚獲得できる)とされる「SPECIAL」については、事前に「リズムゲーム拡張オプション」で機能を解放しなければならない。これは「1楽曲:1設定(全3種)につき50VP」(1設定で全難易度が有効になるので、50VPと2~3クレジットで最大9~15枚のカードが獲得できる、全3種を設定すれば150VPと5~8クレジットで27~45枚のカードが獲得できる)を消耗しなければならないので、VP貯蓄の少ないビギナーには技術的な事も含めて、条件的に中々手が出せないのである。
この「SPECIALクエスト」は、プレイ開始前の選曲画面で(開始前の設定は必ず「OFF」になっている)設定することにより「HI SPEED(メロディアイコンの超高速化)」「HIDDEN(メロディアイコン・ターゲットアイコンが途中で消える)」「SUDDEN(メロディアイコン・ターゲットアイコンの出現が遅い)」のいずれかを選択できる。いずれも、ある程度譜面を覚えていれば対処できるが、比較的「SUDDEN」が難しいので、最初のうちは難易度「EASY」から挑戦する(○ボタンだけリズム通りに叩いているだけでも何とかなる)のが良いだろう。なお、クエストのミッション及びD-NETに残る記録としては「クリアさえすれば良い」ので、この特殊状態でパーフェクトを取る必要性は全く無い。
時々、設定変更や機能の改良などがあるので、DIVA.NETやSEGAの公式サイトをチェックしよう。
2014年10月2日現在、全182曲(EASYは全112曲、NORMALは全174曲と若干少ない、EXTRA EXTREMEは全18曲)が配信されており、1月から2月毎に2~4曲のペースで楽曲が随時、追加配信されている。
クリアボーダー
難易度ごとに設定された達成率を超えればクリアとなる。このクリアボーダーについては下記の表の様になっている。
難易度/評価 | CLEAR | GREAT | EXCELLENT |
---|---|---|---|
EASY | 30% | 65% | 80% |
NORMAL | 50% | 75% | 85% |
HARD | 60% | 80% | 90% |
EXTREME | 70% | 85% | 95% |
なお、PERFECT評価は全てのノーツをCOOL・FINEで押して行き、いわゆる『フルコンボ』になった場合のみ獲得できる。全てのノーツをFINEでクリアした場合(全部COOLよりかえって難しいかも?)でも達成率はCLEARラインより下回る事は基本的には無いので、MISS×TAKEにはならない。また、後述のライフゲージが無くなった場合は即座に演奏が中断されゲームオーバーになる。喩え達成率がクリアボーダーを越えていても、容赦なくアウトである。
判定タイミングとライフゲージ
ボタンを押すタイミングの良さにより「COOL」→「FINE」→「SAFE」→「SAD」→「WORST」という判定になる。
ライフゲージはFINEやCOOLを出すと増え、ボタン押しを失敗する(判定「SAD」以下、または押すボタン自体を間違える:WRONG)と減る(難易度によって減り具合が違う。「SAFE」では増減無し)。ライフゲージMAX状態でCOOLを出すと、1回に付き10ポイントのボーナスが入り、微妙に達成率に関わってくる。基本的にノーツ数の多い譜面ほど最大達成率が高くなる。
判定は前述の達成度にも関わり、全部のノーツをCOOL判定でクリア(もちろんパーフェクト評価)すると後述のHOLDとライフゲージボーナスを考慮しない場合で100%となる。
HOLDとライフゲージボーナスを考慮する場合、NORMALで約105.8%、HARD以上で約106.1%まで行くが、一部の曲は下記のHOLDボーナスが少ない為に、これ程の数字にならない物もある。HOLDを妥協し過ぎても、やはり達成率が最大までいかないので、HOLDが苦手な人は、要練習。
パーフェクト評価でHOLDボーナスがカンストしている場合、達成率はCOOLとFINEの差分(200ないし210ポイント差で、概ね0.03~0.13%に相当)ずつ、増減する。また、チェーンスライドも達成率に大きく関わっており(ほとんどが基本点扱いだが、ライフゲージMAX時のチェーン数*10ポイントがライフゲージボーナスにカウントされる)、この割合が高いHARDの『天樂』で106.34%という数字が確認されている。
チャレンジタイム(CT)
PSP版でいう『チャンスタイム』で、この時間内は追加ボーナスが発生する。コンボ(CTスタート時からのカウント)が繋がると、1打目:10ポイント→50連打目:500ポイントのボーナスが加算される(51連打以上は+500ポイントで固定される)。
また、ライフゲージが一時的に消え、この時間内ではゲームオーバーにはならない(逆にライフゲージボーナスも無い)。CT発生はEASYとNORMALのみで、CT中は同時押しやHOLD等、上位難易度のギミックが出現する。また、□や△の割合も増えるので、普段、右手だけでプレイしている初心者は、切り替わりのタイミングに気をつけよう。
タッチスライダー
Ver.C(Future Tone)以降の曲から導入されたデバイスで、矢印のマーカーに合わせて横方向に撫でる事で成功判定が行われる。大まかに分けて短押しタイプの通常タッチと、長押しタイプのチェーンスライドの2種類がある。また、HARD上位やEXTREMEでは『同時押し』ならぬ『同時スライド』もあり、片手のみでは捌くのが難しいところがある(片手でも可能だが、タッチする指の間隔がある程度離れていないと、成功判定されない)。同じ方向(←+←または→+→)と逆方向(←+→または→+←)の2タイプ4種類があり、逆方向はマーカーの並びと同じようにタッチしなければならない。
なお、スライドの成功判定は通常ボタンより甘く設定されており、通常ボタンでの『COOL』『FINE』判定が『COOL』に、『SAFE』『SAD』判定が『FINE』として判定されるので、結果、スライドには『COOL』『FINE』『WORST』『WRONG』の4種しか判定が存在しないのである。
これまでは演奏はボタン4つだったのだが、『第5のボタン』とも言えるこのスライダーにより、既に難解な譜面が登場している。
なお、通常ボタン(4種)とタッチスライダーは、成功判定で相互干渉しない(例:スライドのノーツで間違って△を押しても『WRONG』(押し間違い)判定にはならず『WORST』(押せてない)判定になる)ため、既存曲のスコアアタックには影響がない。
2014年7月17日より配信された「Version A」からは、Future Tone以前の楽曲にスライド要素を加えた新たな譜面「EXTRA EXTREME」が追加された。その名の通り、難易度はEXTREME限定で「ワールドイズマイン」「カンタレラ」など、初期の10曲からスタートし、今後も増えていく予定である。このEXTRA EXTREMEは通常の「平均達成率」及び「レベル」「称号」には影響しないので、プレイしなくても問題はない。ただし、EXTRA EXTREMEのみの平均達成率があり、スコア全国ランキングは同様に存在するので、ランキング狙いの人などは挑戦する価値は大いにある。またDIVAレコードで該当するものがあるので、レコードコレクターにもプレイを奨めたい。
HOLD(ホールド)
一部のノーツは『HOLD』という表示が付いている。このノーツは『押し続けた時間分のボーナスが得られる』(押し始めてから5秒間(300フレーム)でカンストし、さらに1フレーム経過すると追加の『HOLD MAXボーナス』を得られる)もので、ハイスコア狙いはもとより、達成率アップにも影響がある。逆にHOLDノーツを即座に離したとしてもボーナスを手放すだけでペナルティはない。
HOLDによる得点は、基準点(基本点+同時押しボーナス+チャレンジタイムボーナス+チェーンスライドボーナス)を100%として達成率に換算(換算率はNORMALが2倍、HARDが0.5倍、EXTREMEが0.2倍)され、最大5%分まで稼ぐことが出来る。換算率を見て分かった人もいると思うが、EXTREMEのHOLDは換算率が低いので、譜面のあちこちでHOLDがあるけれど、一つHOLDを取りこぼしたり切替を1箇所忘れただけで5%のカンストに届かなくなったりすることは、よくある話なので注意が必要なのである。
このHOLDボーナスにライフゲージボーナス分(達成率で約0.5~1.34%)を合計したものが総得点および達成率となる。このHOLDボーナスの取り方によっては、総得点(一部の曲は達成率も)がパーフェクトを普通に取った時より高くなる場合があり、「継ぎ足しHOLDを特定の所でわざと解除して、より多くの複数HOLDやMAXボーナスを狙う」「HOLDを優先して、わざとミス(ボタンを押さなかったり、違うボタンを押すなど)して高得点を狙う」という『スコアアタック』も、このゲームの楽しみの一つとなっている。
とは言え、EXTREME及び一部のHARDのスコアアタックルート(俗に「SA√」と略称される)は、難解な物があり記憶力も然ることながら、敢えてFINEやSAFEタイミングでボタンを押してHOLD-MAXボーナスをギリギリで取る/取らないで継ぎ足しHOLDを取る、燕返しが当たり前!等の技術的要素も高いものが要求され、「F0(FINEが0=COOL率100%)のパーフェクトがスタート地点である」とよく言われているのは、決して大袈裟ではなく、至極妥当なのである。
HARDとEXTREME、EXTRA EXTREMEのハイスコア及び達成率の全国上位300人は、公式サイト(DIVA.NET)にランキング表示され、日毎に更新(大体、お昼の12時台)されている。スコアアタック無しでランキングに入る事は、今や、ほぼ有り得ないと言っても過言ではない。これにより全国ランキング1位となったプレイヤーは『全1』という称号を(気分的に)贈られ、DIVAプレイヤーの賞賛を浴びる事が出来るのである。
初心者はHOLDを(後から覚えるつもりで)しない人が多いが、『しない癖』が付くと後が大変なので、早目にHOLDの習得に取り掛かる事をお奨めしたい。何しろHOLDの有無で最大5%の達成率の差が出てしまうので、下記のトライアルの成否・進行状況にも大きく関わってくるからだ。また、HOLDが出来ないうち(パーフェクト狙いで難しい所だけHOLDを諦めるのは別です)はEXTREMEには手を出さない方が無難です(「HOLDも出来ないのにEXTREMEやってんのかよ」と蔑んだ目で見られてしまいます)。
モジュールとVP
ボーカロイドの衣装であるモジュールやアクセサリー、一部の称号やスキン、さらに機能解放などの有料設定はゲーム内通貨『VP(ボーカロイドポイント)』を支払って購入します。
VPは基本的には普通にプレイして、クリアした時の評価によってポイント(1~8VP)を褒賞として取得して行く…が、それだけではモジュールのコンプリートは果てしなく遠いです。
しかし、このゲームは初心者でもVPを効率よく稼げる仕組みが存在するので、プレイし続ければモジュールコンプリートは必ず可能なのである。
…とは言え、女性の水着モジュールはどれも1,000VP必要であり、今や1キャラで複数種類が当たり前なので、それなりのやり込みは必要です。
どんなに効率よくVPを稼いでも、1万円程度の投資ではコンプリートは無理(例えば1万円=100クレジットで50曲のクリアトライアル~パーフェクトトライアル(下記参照)を連続で行い、ノーミスで成功させた場合、難易度によって若干違うが、1曲あたり約120VP×50曲=約6,000VPとなり、水着モジュールがやっと6着だけ購入できる)です。
要はモジュールコンプリートを目標とする場合、それなりのお金と時間が掛かる事を覚悟の上で臨んで欲しいという事。モジュールは曲と同様、随時、追加配信されていて、配信されたモジュールによっては、次回配信曲がバレバレになることもあります。
2014年7月29日現在、モジュール数はミクだけで111種類になり、その他のボーカロイドの物も含めると259種類にもなる。ちなみに1,000VP必要な高額水着モジュールは、ミク:5、リン:4、レン:1、ルカ:4、MEIKO:4、KAITO:1、派生キャラ:3、で合計22種類(レンとKAITOには750VPの準高額モジュールもある)です。
効率的にVPを稼ぐには?
- クリアトライアル
クリア(5:5)→グレート(10:15)→エクセレント(20:30)→パーフェクト(30:60)の4種に挑む。失敗すると賭け金VP分だけマイナスポイントになるので注意(賭け金VP:成功報酬VP)。なお、トライアルは下位のトライアルをクリアしないと上位のトライアルに挑戦できません。つまり、パーフェクトトライアルに挑むには、最低3プレイしてエクセレントトライアルをクリアしていなければならないのだ。逆にいえば、同じ曲の同じ難易度で、成功したトライアルには2度と挑戦できません。
逆にVPを消耗するトライアルとして「連続パーフェクトトライアル」があり、通常のパーフェクトトライアルを成功したプレイヤーに限り、有料の機能解放を行って設定できます。成功・失敗に関わらず1回に30VPを失うが、連続10回を成功すると連続回数のパネルが虹色に輝く特典があり、最大99回までカウントされます。ぶっちゃけ、名誉と自己満足の為のトライアル制度です。
- ほぼ毎月開催される『コンテストモード』(2週間程度の期間限定)に参加する。
条件をクリアしていくとVPの他に、称号、スキン等も手に入れられる。クリアしなくても、参加した時点で参加賞として10~20VP前後が貰えます。
- フェアを利用する
各ボーカロイドの誕生日(ソフトの発売日)等の前後1週間程度には、プレイする毎にVPを3~5ポイント加算してくれるフェアが開催されているので、この期間に積極的にゲームをプレイする(ミク:3月・8月、DIVA-AC稼動記念:7月、MEIKO:11月、リン・レン:12月、ルカ:1月、KAITO:2月etc…割と夏と冬に集中している。派生キャラの誕生日は今のところ、関係無し)。これらのフェアとコンテストが重なった時は、VPの大量獲得チャンスです。ちなみに1プレイの最大獲得ポイントは、
- フェアボーナス(3~5)
- コンテスト参加ボーナス(10~30)またはクリアボーナス(20~70)
- パーフェクトトライアル成功ボーナス(60)
- パーフェクト時の通常褒賞(5~8)
条件の揃った『超上級コンテスト』でこれを成功させた場合、最大143ポイントという、とんでもない数字になる。狙える機会は少ないが、チャンスがあったら挑戦してみて欲しい。
稼動記念の7月前後には1週間ごとに100VP*5回のプレゼントや、大幅なバージョンアップ時に300VPのプレゼントなどのイベント(期間内に必ず1プレイ以上する必要がある)もあり、どれも見逃せません。
- 途中でミスをしても腐らずにプレイを続行し、少しでも良い成績でクリアする
「NOT CLEAR」で1VP貰うよりも、GREAT以上の評価で3ポイント以上のVPを貰った方が、断然いい!ポイントが必要なうちは序盤でミスをしてもめげないでプレイを続行しよう。たとえ、パーフェクトトライアルでミスをしてしまっても、尚更、エクセレント評価を取って損失を最小限にとどめる必要がある。ミスをしても冷静にプレイを続けられる精神力を身に付ける事は、決して損な事ではない筈だ。
- DIVA.NETをフル活用
- DIVAレコード
DIVA.NETの機能の一つで、実績やトロフィーのようなもの。プレイ内容、条件等が該当すればOK。これをこまめにチェックし、VPや称号(主に曲名の一部)が貰えるレコードを集めよう。
- DIVAチケット
ゲームをプレイすると1日に付き1枚チケットが貰える。また、『おみくじ』の大吉以上でも貰える。称号やスキンとの交換をお奨めするが、どうしてもVPが必要な場合は、4枚で50VPと交換できる。
- その他
不確実ではあるが期間限定イベント『ノブレス・オブリージュ』や『おみくじ』(主にお正月に開催)でも入手可能。チャンスは見逃すな。