概要
キャピタル・テリトリィと敵対する海賊部隊の保有するモビルスーツ。
同部隊のエースパイロットであるクリム・ニックの専用機。
海賊部隊の量産型モビルスーツであるグリモアと同じく「ニュークリアス」と呼ばれる球形コクピットブロック構造を有し、インナーフレームをはじめとした構成部品も一部共有している（なお、本機のコックピットハッチはグリモアと共通だが、胸部前面に突き出たパーツが上下に展開して足場となる独自の構造を採用している）。
しかし、丸まった外観を成すグリモアとは異なり猛禽類を思わせるスマートなシルエットを持ち、加えて海賊部隊共通の偽装が施されているという事もあってその外観はアメリア正規軍の使用するどのような機体とも異なる物となっている。
本機を象徴する装備である両肩の大型ウイングバインダーはスラスターとして本機の機動力を支え、重力下に於いてはその推力を持ってしてモビルスーツ単独での飛行を可能とするのみならず、武装を保持する為のマウントラッチとしても機能する。
武装
頭部バルカン砲／胸部バルカン砲
G-セルフ等と同様に頭部に配されたビーム機関砲。
胸部にも大口径のものが装備されている。
ビーム・ライフル
専用の携行型ビーム兵装。
中・遠距離戦で効果を発揮し、ビーム・ジャベリン使用時の隙を埋めるサイドアームとしての役割も担う。
リアアーマーにマウント可能。
ワイヤー・アンカー
左腕に内蔵されているアンカー。
グリモアも同様の装備を有しており、電流を流す事で敵の捕縛等に用いられる。
ハンド・グレネード
宇宙世紀時代のジェガン、ヘビーガンと同様のレイアウトで配されたグレネード弾。
緊急時にはビームを防ぐ為の弾幕としても使用される。
ビーム・ジャベリン
本機最大の特徴とも言える装備。
その名の通り、ビームを発生させる槍であり、これによってビーム・サーベルよりも長いリーチの槍術を繰り出す事が出来る。
本来は対艦攻撃用の特攻兵装であり、ジャベリンの名の通り槍投げの要領で投擲する事で真価を発揮する。
しかし、内蔵されたビーム・ワイヤーによるトリッキーな攻撃も可能となっており、更に回転させれば盾代わりになるなど、その運用の幅は広い。
また、ジャベリンは非使用時には上下に分割しウイングバインダー裏面に懸架される為、運用時の妨げにならないよう考慮されている。
