竹槍とは、竹を棒状に加工し、一方の先端を鋭く斜めに切っただけの槍を模した簡素な武器である。
概要
場合によっては槍先を火で炙って硬度を上げたり、油を塗って刺突の際の滑りを良くしたりする。
ただし、元が植物だけに耐久性は非常に低く、一度か二度刺すと使えなくなってしまうらしい。
日本における竹槍
竹の堅さと加工のしやすさに加え、竹の自生する土地の多い我が国では、戦国時代からその存在が確認されている。
主に農民などが百姓一揆なのどの強訴に打って出るときに使用され、大っぴらに武器の持てない農民にとっては貴重な戦力であった。
また明治時代以後は廃れていったが、第二次世界大戦で日本国内の物資が困窮し、本土決戦の様相が濃くなると、一般市民の武器として再び注目される。有名なのは竹槍訓練と呼ばれる連合国軍兵士に見立てた人形に竹槍で攻撃する練習で、政府指導の下でおこなわれ、士気高揚を促そうとした。