概要
「マジカルシャウト」は『マジカル頭脳パワー!!』内のクイズの1つ。
1994年正月の大マジカルで初登場。マジカルで初めて解答席で行わないクイズとなった。答えがわかったら、その答えをマイクに向かって叫ぶ(シャウト)。1番早く答えた人に正誤判定がつき、正解なら1ポイントだが、不正解ならお手つき(誤答)となっての次に他の人がお手つきするまで休みで解答権を失う(ただし、6チーム編成時の大マジカルや8人制の初期の予選3組の1位vs2位のタイマンではお手つきは無く、相手に1ポイントが入るシステムであり、後に登場するクイズのマジカルプッシュもこのルールが適用されている。)。
従来のいわゆる「早押しクイズ」にある「ボタンを押して解答権を得る⇒答えを言う」という2ステップを1つに纏めたこのクイズ形式は非常に斬新であり、番組内でも「早押しより早い」というコンセプトを謳っていた。
言葉の内容を問わず、マイクが音を拾った時点で解答したものとみなされるため、「あー…」でも「えーっと…」でも、余計な独り言を言うとお手つきとみなされる。
当初(パネラー7席時代)は3人1組で行うトーナメント戦(マジカルシャウト突入時点でトップのパネラーはシード扱いで決勝戦からの登場となる)で、予選で勝つと50点、決勝戦で勝つと100点だったが、解答者が8人になってからはシード枠が廃止。最初の数回は3人1組(2位vs1位のみタイマン)だったが、後に4人1組編成となった。
4人1組編成では1位が決まったら得点を獲得して決勝に進める。その時点で2位のパネラーも決勝に進むことができるが、2位が2人以上いた場合は同点決勝で、勝ったほうが決勝に進める。(ただし、同点のパネラーが2人いても、片方がお手つきでお休みの場合は、同点決勝は無しでお休みじゃないパネラーが決勝に進む。)
1995年秋からは「新マジカルシャウト」としてリニューアルし、ランプのマークが◯から☆に変わった。所ジョージが降板した1996年10月17日からはトーナメント戦はなくなり、解答席のリニューアルに伴って解答者8人(8組)全員が一度に挑戦し3ポイント先取でコーナー終了という形式となった。
大マジカルでは「スーパーシャウト10問(12問)勝負」として行われることがあり、普段とルールが異なり1問正解すると50点、2問正解で100点と点数が倍々で増えていき、10問全てを1チームで正解すると25600点(12問の場合は102400点)となる。
お手つきの場合はお休みにはならないが、稼いだ得点が0点に戻ってしまうため、注意が必要。
最高獲得点は1994年4月7日の「一発逆転チーム」の800点。
2024年の日テレ番組対抗クイズフェスで復活を果たした。ルールは初期の3ポイント先取という形は変わっていないが、ランプの形が☆になってる他、お手つきシステムが廃止されていた。
下記に、主な出題形式を記載する。
代表的な出題形式
似たもの三択
まず選択肢となる言葉を3つ読み上げ、次に「◯◯なのは?」と問う。3つの言葉は語感が似通っていたり、実体そのものが似たものであったりして引っかけを誘っている。稀に、四択などが出題されたこともあった。
例1:「し」「むら」「けん」。東京都にないのは?→「けん(県)」
例2:「イッテQ」「カルトQ」「オバQ」。完全なタイトルは?→「カルトQ」
例3:「欽ちゃんの仮装大賞」「オールスター感謝祭」「新春かくし芸大会」。正月に放送されない番組は?→「オールスター感謝祭」
仲間はずれ四択
上記の「似たもの三択(四択)」の派生版だが、こちらは選択肢が読まれない代わりに、選択肢となるイラストや写真が表示されるという違いがある。
映像シャウト
映像を見て答える。まず「これは◯◯」と読み上げながら1つ目の映像が流れ、次に「では、これは?」と2つ目の映像が流れるので、2つ目の映像が何を映しているのかを答える。1つ目の映像は、正解ではない答えへのミスリードになっている場合がほとんど。(強引な言葉が多いため、笑いが起こることがほとんど。)
当初は「これは大根、ではこれは?」でおろし金の映像を見せて「大根おろし」とひっかけようとするなど、映像自体には小細工のないようなものだったが、後に2つ目の映像は「一見のれんのようだが実は幅の広いパンツ(のれんに見えるように干している)」「一見チョークのようだが実はタバコ(黒板の前でチョークに見えるように持っている)」など、時に手のこんだ小道具を使ったり映像手法で解答者を騙すような形式になった。
解答者も騙していると読んだ上で回答しても、映像はさらに別の正解を映して引っ掛けることもあり、一種の読み合いにもなっている。
ないもの探し
映像を見て答える。上下に2分割された画面にそれぞれ複数のものが置かれているが、下の画面に置かれているものは上の画面に置かれているものより1つ少ないので、上にあって下にないものを答える。
超インスピシャウト
「頭に◯のつく××」とだけ読み上げられるので、◯(一文字)を頭文字とする××に当てはまる言葉を答える。後に「おしりに◯のつく××」と最後の文字を指定するパターンのものも出題されるようになった。
当コーナーもとい当番組トップクラスの珍回答は、ここから誕生した。
元々は特番において独立したコーナーとして出題されていたもので、その際は1問ごとに正解で得点、不正解で減点というルールで行われていた。マジカルシャウトのコーナーに組み込まれた後も特番では超インスピシャウトを独立したコーナーとして行うことがあった。
例1:「あたまに「ぽ」のつく・・・物をいれるもの」➡ポケット、ポシェットなど
例2:「おしりに「き」のつく・・・都道府県」➡茨城、宮崎など
音楽シャウト
ある音楽を聞いて、その音楽のタイトル、歌っている人の名前、音楽が使われている作品のタイトルなどを答える。曲自体は聞いたことがあっても、曲名を忘れがちで別の曲名を言ったりする場合が多い。
※たとえば、童謡「鳩」にて、「ぽっぽっぽー、鳩ぽっぽー」に釣られて「鳩ぽっぽ!」と答える解答者がいるが、「鳩ぽっぽ」は別の曲なので注意。
逆読みシャウト
ある言葉を仮名にしたものを逆から読むので、元の言葉を当てる。
例:「ドーコレ」➡「レコード」
うら文字シャウト
ある言葉を平仮名にしたものを裏返して表示するので、その言葉を当てる。
とび石シャウト
画面に表示されたカタカナの並びを1文字目から1文字おきに読むとある言葉になるので、その言葉を当てる。
「最初に声を発した者のみ正誤判定の対象になる」というマジカルシャウトの性質を利用して、今田耕司が答えがわかる前から大急ぎで最初の文字を叫んで他者の解答を阻止しつつ、自分はゆっくり読みながら答えるという手口が使われるようになったが、後に加藤紀子が、この手口を使うと文字が消えて読めなくなるようになった。
例:パンソルコーン➡パソコン
穴うめシャウト
画面に一部分が穴(空白)になった言葉(カタカナ)が表示された上で、ヒントになる短い文が読み上げられるので、その言葉を答える。
この形式は所ジョージが考案し、スタッフと話す中で提案したのが元になって作られた。そのため、初出題時には視聴者投稿の問題と同様に「出題 所ジョージさん」と紹介され、採用者に贈られるマジカルグッズもスタジオで受け取っていた。
例:晴れでも降ってる「■ンキア■」➡「テンキアメ(天気雨)」
まぎらわしい三択
カタカナで書いてある言葉を3つ出し、正しいもの(表記)を番号で答える問題。間違っているものを当てる時は「逆まぎらわしい三択」となる。この派生版として、正しい写真のものを答える「映像まぎらわしい三択」もあった。
まぎらわしい三択の例
「1.スポットウイト2.スポットテイト.3.スポットライト」➡3が正解。
逆まぎらわしい三択の例
「1.コッカイギジドウ2.コッカイジギドウ.3.コッカイギジドウ」➡2が正解。