トマソンとは、何故そこにあるのか分からない建築・土木構造物のことである。
大きさは蛇口といった小さいものから高架橋・橋梁クラスの大きいものまで多彩である。
正式名称は「超芸術トマソン」。赤瀬川原平が芸術概念として提唱した。
このフレーズ自体は日本語圏でしか通用しないものと思われるが、該当する物件は世界中にあるものと思われる。
由来
かつて読売ジャイアンツの四番打者を務めていた外国人選手のゲーリー・トマソンに由来する。移籍1年目の彼はそれなりの活躍を見せたが、2年目は大スランプにもかかわらず、何故か四番とされ続けた。その「毎度の空振りを見せるためだけに存在する」かの様な姿が「(何故そこにあるのか分からない)美しく残存する無用の長物」と概念が重なるとして命名された。
トマソン化してしまう理由
何故そこにあるのか分からないということだが、一般に普通に機能していたものが時代の移ろい(他の建築活動によるものが多い)と共に用をなさなくなったか、そもそもの当初工事が中断されるかして形成されたものがほとんどである。
(まれに、所有者が狙って作った場合もある)
実例
- どこにも・どことも繋がっていない階段・通路・橋梁・トンネル
- 開けると空中に放り出されるドア
- 窓が無いのにある庇
- 孤立して存在する配管・ドア・窓・その他
- 周囲に通り抜けるものがないのにあるトンネル
他にも多数。