ななこSOSとはSF・ロリコン・不条理の要素を混ぜ込んだ漫画 である。
作品解説
1980~1985年にかけ、光文社『ポップコーン』『ジャストコミック』で連載。2004年に早川文庫で復刊された。“空を飛び、ビルを持ち上げ、透視もできる驚異の超能力者”だが、“控え目で従順でドジなかわいい女の子”である「すーぱーがーる」ななこを主役としたギャグ漫画。フジテレビでアニメ化もされている。ちなみに、テーマソング「ななこSOS」と「愛のロリータ」(アニメ主題歌ではない)を作詞・作曲し、自分で歌っているのが、『タイムボカンシリーズ』の名曲で知られる、山本正之である。
主な登場人物
ななこ
上述の「すーぱーがーる」である女子高生。正義感は強いが、大の泣き虫かつ天然ボケ。四谷に一途に尽くす。アニメ版だと、記憶を失い、四谷と飯田橋に保護されたという設定。
飯田橋
漫画家を目指す少年。ななこの超能力を正義のために活用するよう促す。ななこに惚れている。漫画の中では常識人であり、周囲にツッコミを入れる。いつも四谷に振り回されており、作中で酷い目に遭わされることも多い。
四谷
ななこの超能力を活性化させた天才少年。金儲け第一かつ、世界征服が夢。文庫2巻の裏表紙曰く「宇宙一悪辣な天才少年科学者」。発明の才があり、ロボットや高性能なマシンをすぐ開発できるマッドサイエンティストでもある。容姿は端麗だが、思考回路は常人とかなり異なっている。ななこの超能力を利用し、「すーぱーがーるかんぱにー」を設立。その目的は金儲け。
Dr.石川
世界征服を目指すマッドサイエンティスト。モデルは吾妻氏の友人である漫画評論家いしかわじゅん氏。眼鏡が額に食い込み、白いトレンチコート姿で描かれており、自分の顔を模したロボットに乗って登場する。卵焼きが好物。四谷とは相性がいい。「悪役連」のリーダー。