CV:大塚芳忠(カセットブック) / 塩沢兼人(劇場版&OVA) / 浪川大輔(日5版)
概要
田中芳樹によるファンタジー小説『アルスラーン戦記』の登場人物。
パルス国のダルバンド内海沿岸に広がるダイラム地方の旧領主。初登場時26歳。
主人公・アルスラーンが率いる軍の軍師であり、アルスラーンの政治・軍事の師匠。
政戦両略に長けており、かつてチュルク・トゥラーン・シンドゥラの3国による連合軍が攻めて来た際、流言を巧みに用いて連合軍内に内紛を引き起こし、見事撃退した。その功により、アンドラゴラス3世によって宮廷書記官(ディビール)として抜擢される。しかし、度重なる諫言をアンドラゴラスに忌避され、さらには役人の不正を暴いたことから命を狙われたため、宮廷書記官の座と領地を返上して、侍童のエラムのみを伴い隠棲していた。
アトロパテネの戦いに敗れて落ち延びたアルスラーンとダリューンを匿った際に、アルスラーンの「説得」を受けて再び世に出る。
文弱の貴公子と思われがちだが、剣の腕前も達人級である。アルスラーンにパルス国の旧体制や奴隷制の誤りを説き、後のアルスラーン政権の礎を作る。
優しげな容姿に似合わない毒舌家でもある。趣味の絵画に関しては、親友のダリューンにことあるごとにけなされている。陣営に加わる際にアルスラーンより「宮廷画家」の地位を約束されており、エクバターナ奪還後にはキシュワードやクバードからも論功行賞の行方を不安視された。
第2部
パルス国の「副宰相(フラマート)であり宮廷画家」。(本人曰く「宮廷画家であり副宰相」)。30歳。
東のチュルク・西のミスルの侵攻を防ぐなど、新生パルス政権でも政戦両略で活躍する。