エネルゴンキューブ
えねるごんきゅーぶ
概要
トランスフォーマーシリーズに登場する架空のエネルギー・「エネルゴン」を凝縮、高密度化することで貯蔵するための物体。
キューブという名前だが立方体ではなく直方体の形をしており、大型のものから携帯食サイズのものまで多い。
当初はデストロンのみの技術で、サウンドウェーブが胸から出現させた枠型に上から石油を注ぎ込んだり両端に電気を通したりして内部にエネルギーを注入し、枠型を上から押す等して圧縮・凝縮する。注入されたエネルギーは注入された時点でエネルゴンとなり、紫色の液体状になる。また圧縮された時は光輝いているが、しばらくすると光が収まり紫色になる。
トランスフォーマーザ・ムービーではサイバトロンもこの技術を入手しているらしい。また「ギャンブル惑星モナカス」にてチップの代わりにエネルゴンキューブが配備される等、作中ではトランスフォーマー以外にも製造、使用が可能な種族や星が多数存在する模様。
内部のエネルギーには液状になっている物と個体となっているものの二つがあり、前者はコップのように口元につけて傾けることで飲むことが可能。飲みすぎると酔っぱらう。
後者はかじることで食べることが可能。
火気に非常に敏感であり、発生する炎は小さいが炎上しやすく、サイバトロン・デストロンの戦闘中ビーム等で被弾・爆発することもあった。
具体的にキューブ1個を満たすのにどれ程エネルギーが必要かは不明だが、『2010』第6話「メトロフレックスVSダイナザウラー」にてオクトーンがダイナザウラーと共に食したエネルゴンキューブは、一個の製造に原油一千バレルが必要とのこと。
余談
ビーストウォーズやプライムでは「エネルゴンクリスタル」と呼ばれる鉱石状の物質が地球に存在した。
前者は土壌を潤す肥料のような効果があり、一定期間経過すると自然に安定したエネルゴンキューブに変質するが、発するエネルギーはトランスフォーマーに有害になる程摂取可能な許容量を超えている。なおG1でも特徴の類似した鉱石が登場しており、サウンドウェーブが送り込んだスカウトマシーンが鉱石を掴んだ途端爆発した他、デストロンがサイバトロンを騙して接触させようとしていた。
後者はディセプティコンの悪用を防ぐため宇宙各地にばらまかれたもので、それ以外にもユニクロンの血液の結晶と言われる紫色の「ダークエネルゴン」、過去のオートボットが開発していた緑色の「人工的エネルゴン」、戦争中に開発された、毒性のある緑色の「毒エネルゴン」、不安定だが精製すればより純度の高いエネルギーを得る事が出来る「レッドエネルゴン」が登場した。