エネルゴンキューブ
えねるごんきゅーぶ
概要
『トランスフォーマー』シリーズに登場する架空のエネルギー・「エネルゴン」を凝縮・高密度化し、貯蔵するための物体。名称こそキューブだが、立方体ではなく直方体の形をしており、大きさも大小様々である。
当初はデストロンのみが生成可能な技術で、サウンドウェーブが胸から出現させた枠型に上から石油を注ぎ込んだり、両端に電気を通したりして内部にエネルギーを注入し、枠型を上から押す等して圧縮・凝縮する。注入されたエネルギーは注入された時点でエネルゴンに変換され、紫色の液体状になる。また、圧縮された時は光輝いているが、しばらくすると光が収まり紫色になる。
『トランスフォーマーザ・ムービー』の時期にはサイバトロンもこの技術を確立したようで、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第36話「ギャンブル惑星モナカス」では賭けの対象としてチップの代わりにエネルゴンキューブが用いられる等、作中ではトランスフォーマー以外にも製造・使用が可能な種族や星が多数存在する模様。
キューブの内部に満たされたエネルギーは液状状と固体状の二つが確認されており、前者はコップのように口元につけて傾けることで飲む。ただし、飲みすぎると酔っぱらう。後者は齧ることでエネルゴンの摂取が可能。
火気には非常に敏感であり、発生する炎は小さいが炎上しやすく、サイバトロン・デストロンの戦闘中に流れ弾が被弾すると爆発することもあった。
具体的にキューブ1個を満たすのにどれ程のエネルギーが必要かは不明だが、『トランスフォーマー2010』第6話「メトロフレックスVSダイナザウラー」にてオクトーンがダイナザウラーと共に食したエネルゴンキューブは、一個の製造に原油一千バレルが必要とのこと。
余談
『ビーストウォーズ』や『トランスフォーマープライム』では「エネルゴンクリスタル」と呼ばれる鉱石状の物質が地球に存在した。前者は土壌を潤す肥料のような効果があり、一定期間経過すると自然に安定したエネルゴンキューブに変質するが、発するエネルギーはトランスフォーマーが摂取可能な許容量を超えるほどに有害である。
なお、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第21話「二人のコンボイ」にも電気回路を持つものを破壊し、なおかつ爆発性のあるコロニアムクリスタルが登場しており、サウンドウェーブが送り込んだスカウトロボがアームで鉱石を掴んだ途端に爆発した他、この危険性に目を付けたメガトロンが偽のコンボイを造り上げサイバトロンを騙して鉱脈へとおびき寄せ、爆発に巻き込もうと企んでいた。
後者はディセプティコンの悪用を防ぐために宇宙各地にばら撒かれたもので、それ以外にもユニクロンの血液の結晶と言われ、死んだトランスフォーマーをゾンビ化させる性質がある紫色の「ダークエネルゴン」、過去のオートボットが開発していた緑色の「人工的エネルゴン」、戦争中に開発された毒性のある緑色の「毒エネルゴン」、不安定だが精製すればより純度の高いエネルギーを得る事が出来る「レッドエネルゴン」が登場した。