コバルト文庫
こばるとぶんこ
コバルト文庫は集英社が刊行するライトノベルのレーベルの一つである。主に少女向け小説を扱っている。
概要
いわゆる「ライトノベル」に該当する作品群のパイオニア的レーベル。スニーカー文庫、富士見ファンタジア文庫、そしてかつてのソノラマ文庫等と並ぶ老舗として君臨している。
少女向けの恋愛物をメインに扱っているが、それ以外に、ファンタジー、SF、推理、百合、BLなども多く、刊行される小説のジャンルは多岐にわたっている。
最近では本来の発売日である1日以外に25日にも出版している。
1日にはコバルトらしいライトな本、25日は推理や一般寄りの本、と区別して出しているようだ。
1976年に創刊。当時はまだ「ライトノベル」という概念がなく、ティーンズ(中高生)向け小説とのみ認識されていた。
主催するコバルト・ノベル大賞の歴史は長く、直木賞作家の山本文緒、唯川恵、角田光代なども受賞者である。また創生期には平岩弓枝、川上宗薫などの作家陣が執筆していたことでも知られている。
また、新井素子、久美沙織、氷室冴子らライトノベル創生期の先駆者を多く輩出している。
メイン画像は『なんて素敵にジャパネスク』を題材に描かれたもの。