概要
1967年3月8日、神奈川県横浜市に生まれる。捜真小学校から捜真女学校中学部・高等学部を経て早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。大学では学生劇団「てあとろ50'」に所属。大学在学中の1988年、彩河杏名義で書いた「お子様ランチ・ロックソース」で上期コバルト・ノベル大賞受賞。
大学を卒業して1年後の1990年、『幸福な遊戯』で第9回海燕新人文学賞を受賞し、角田光代としてデビュー。その後も『キッドナップ・ツアー』(1998年)『対岸の彼女』(2004年)『八日目の蝉』(2007年)『紙の月』(2012年)『私のなかの彼女』(2013年)などを発表し数々の文学賞を受賞している。小説の他にもエッセイや児童文学も手掛けている。また、海外の絵本の文章の翻訳を行う事もある。
15歳の時に『NUDE MAN』を聞いて以来ライブに通っていたほどのサザンオールスターズのファンである。また、ボーカルの桑田佳祐も角田の小説のファンである。その旨をラジオで語っていた事を知人から聞いた角田は自身の小説と手紙を事務所に送っており、後日桑田は返事として万年筆と本へのお礼が書かれたカードを送っている。この事がきっかけで2012年の桑田のソロの全国ツアー「I LOVE YOU -now & forever-」の横浜アリーナ公演に招待されたり、文藝春秋 2018年10月号での原由子との対談が行われたりといった交流が生まれている。
現在の夫はロックバンドGOING UNDER GROUNDのドラマーの河野丈洋。前夫は芥川賞作家の伊藤たかみ。
小学一年生の時に初めて書いた作文
『のはらににじがみえました。もっとちかくにいってみました。とうとううみへつきました。もっとちかくへいきました。だけどにじはむこうにみえました。』
この作文はウソで(家から海は歩いて行けなかった)、でもこの作文を先生に褒められて以来、次から次への作文を書いた。時には作り話も。それまで引っ込み思案で喋れない、コミュニケーションがとれないという辛さがある中で、初めて自分で作文を書いた、書いたら伝わった。伝わったばかりかウソでしょとも言われずに何か良い感じに返ってきた。書けば伝わるということがすごくうれしかった。小学2年生の時に作家になりたいと書いた。
読書の森へ 本の道しるべより