『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』は、青木祐子によるライトノベルシリーズ。集英社コバルト文庫から刊行されている。イラストはあき。
完結しており、全部で28巻出ている(内本編22巻+短編集6巻)
ストーリー
1870年代のイギリス、ロンドン郊外の小さな町リーフスタウンヒルにある女性専門ドレス仕立屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』は、少女2人が経営する小さなお店ながらも、恋を叶えるドレスをつくると大評判。
店主のクリスは着る人の心のかたちをつかみ、それをドレスに仕立てる。しかし彼女は心をうつすドレスの恐ろしさも知っていた。自分の心をからっぽにし、ドレスを着る人の心だけに向き合おうと努めるクリスだが、ある日青年貴族のシャーロックが彼の妹のドレスを注文しに来て以来、クリスの心に変化が起こる。
人の心の闇を引き出すドレスの存在、愛人との恋によって人が変わってしまった母親のこと、そしてシャーロックへの密かな恋。クリスはそれらとの向き合い方に戸惑う。
登場人物
クリスティン・パレス(クリス)
「薔薇色」の店主で縫い子。小柄な少女でいつも髪型は二つに分けた三つ編みで、服は地味な紺色のドレスを着ている。人見知りする性質で、特に男性に対しては身構えてしまう。
シャーロック・ハクニール(シャーリー)
黒髪に灰がかったはしばみ色の瞳をしたハクニール家の長男。“氷の男”と噂されており、水色の愛車「リトル・メイフィア号」号を乗り回す。馬が大の苦手。ブラントレイ家の晩餐会で社交界デビューするフローレンスのため、「薔薇色」にドレスを注文する。クリスのことが気になっている。
パメラ・オースティン
「薔薇色」の売り子でクリスの昔なじみ。社交的で華やかな容貌を持つ美少女。気が強くてしっかり者。
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これは経費で落ちません!…作者が同じで姉妹レーベル繋がり