概要
鬼舞は瀬川貴次による小説である。挿絵は星野和夏子。コバルト文庫より刊行。
雑誌Cobaltにて連載していた厘のミキによるコミラカイズ(全二巻)も発売している。
作品につけるタグとしては「鬼舞」が使われることが多い。
ストーリー
時は平安時代。陰陽師を目指す少年宇原道冬が従者の行近と共に都へやってくる。しかし、住むことになった借家は荒れ放題であり、付喪神や亡霊までもが住みついていた。
陰陽寮では先輩にあたる安倍吉昌と仲良くなり、昔馴染みの渡辺綱とも再会し、共にさまざまな怪異と立ち向かっていくこととなる。
ヒロインは畳
ヒロインと呼べる主要な女性キャラクターが存在せず、ヒロインとしか思えない言動を付喪神の畳がとることが多いため、「ヒロインは畳」という認識が定着しつつある。
実際に、作者自身があとがきで「畳がヒロインでいいんじゃないかなと思ったりして」と発言している。
他にもトノサマガエル・香炉など人外のヒロイン(?)が存在している。
登場キャラクター
※CVは雑誌の応募者全員サービスのドラマCDの時のもの。
陰陽寮関係者
その他
別シリーズとの関連
同作者の別作品に、陰陽師の少年も登場する平安時代を扱った小説で「暗夜鬼譚」がある。
鬼舞にはこの暗夜鬼譚の登場キャラクターと同一だと思われる人物が多数存在しているため、同じ世界だと思われる。
しかし、共通すると思われるキャラクターも、暗夜鬼譚の時点とは名前が違う、そもそも名前が出てこない、という状態であり同一人物だと断言出来るかどうかは微妙なところである。
ちなみに、同作者でやはり平安時代が舞台の作品で「地獄の花嫁がやってきた」シリーズもあるが、こちらは1巻のあとがきに「同じ平安でも『暗夜鬼譚』とダブらせる予定はいまのところない」と明言されていた。