Eversion
えゔぁーしょん
概要
『eversion』とは、「裏返し」(動詞はevert)を意味し、
Zaratustra Production(→公式サイト)製作の2D横スクロールアクションゲームである。
フィールド上の特定の位置で「裏返し(EVERT)」ボタン(デフォルトではキーボードのXボタン)を押すことで、周りの敵や、世界観ががらっと変化する。生えている植物、ブロックの性質も変わり、それをうまく駆使して、宝石(GEM:ジェム)を集めるのがこのゲームの目的である。
フリー版で.zipに同梱されているreadmeファイルによれば、お姫様がさらわれて、お姫様を救うのがプレイヤーの使命とされており(princess is kidnapped / you must save princess)、王道コンセプトと言えるが、
星のカービィ64のように、宝石を全て集めずにクリアすると、バッドエンドになるが、ハッピーエンドでもどちらでも、エンディングが終わると、ゲームが自動的に閉じてしまう。
!ネタバレ注意!
世界観の変化
EVERT(裏返し)をすると、敵が変貌する。
初見では、ゲーム性は古典的でコンセプトも王道な王道アクションのように思えるが、
1段階目は、軽快に走り回っているが、段階が増えていくにつれて、元気が無くなり、動かなくなってしまうが、まだそれは序の口で、怖いのはそれからである。
1段階目では背景だった木や花も、段階が進むにつれ、ただの背景ではなくなる。
植物は段々が進むにつれ、枯れていくが、花の変貌が…
ほのぼのとした風景が、狂気の世界になるのはトラウマである。
余談
eversion/evertは一般的な言葉とは言いがたいが、「(腸などを)外にめくり出す」という意味があることを思うと、ゲーム内容には良く合ったタイトル/用語だと言えそうだ。語源はラテン語でe-(外に)-vert(回わす)であり、語源的にはrevert「回帰/復帰/逆戻り」と対義である。invert/inversion「内に回わす/内転」という語もある。
eversionの発音には、「エヴァーション[ɪˈvəːʃən]」以外に「エヴァージョン[ɪˈvɚːʒən]」というものもある。
クトゥルフ神話との繋がり
また、eversionの.exeファイル起動時に、専用ゲームエンジン"SHINY HAPPY GAME ENGINE"のロゴ表示後、タイトル画面表示前に、
“sounds — possibly musical — heard in the night from other worlds or realms of being. — H. P. Lovecraft”
(音が──あるいはミュージカルが──、その夜、この世ならざる存在の世界またはその領域から聞こえた)というラヴクラフトからの引用がある。
それは、このサイトによれば、このゲームが元来、H.P.ラヴクラフトの備忘録("H. P. Lovecraft's Commonplace Book")にインスピレーションを受けた2008年後期のTIGSourceコンペで制作されたものであるためだという。
この一文は、このサイトによれば、ラヴクラフトの備忘録の39番目に収録されている1919年の断想だということである。
同時に、この備忘録は、彼の文通相手で友人だったR. H. バーロウに、タイプ打ち原稿として1934年5月7日に贈呈されたものだという。
検索に際しての注意
アルファベット表記のタグでは良くあることだが、
タイトル画面および公式ジャケットではeversionと全て小文字だが、公式サイトの解説等の表記ではEversionと頭文字が大文字になっているために、両方のタグが混在しているが、
pixivの検索機能の仕様上は別のタグとして扱われるため、両方検出しようとすれば、部分一致検索にしなくてはならない。その場合、eversion/Eversion共に検出できるが、関係のない作品まで検出されてしまう。
同様に、記事ページ末の「pixivに投稿された作品」には、全て小文字のタグのものは表示されていない。
それにも関わらず、ピクシブ百科事典の仕様では、表記揺れとして別項目を立てることが出来ない。
有料版
有料版『Eversion Steam』が、Steam(PCゲーム配信専門サイト)で、$4¢99(日本円では¥498)で配信されている。
フリー版との違い
上記「公式サイトの解説ページ」より
- 高解像度(640×480)、更に詳細なグラフィック
- 新しく来た人向けに、ゲームを更にやりやすくするための小さな変更
- 達成度
- タイムアタックモード用のスコアボード
- タイムアタックモードでのカスタムレベル向け支援
- 三つ目の隠しエンディング!