昭和を象徴する黒電話の次に有名な電話機。以前に、貯金箱として販売されていたこともあった。赤色の理由は「暗い街頭でも目立つから」。
電電公社が駅・公共施設・テーマパーク・ショッピングセンター・商店などの構内に設置し、施設の運営者に管理を委託していた。なので正式名称:委託公衆電話。
『三丁目の夕日』に出てくることでもお馴染み。商店の店先によく設置され(よくタバコ屋に置かれているのが定番)、10円で利用できるが、当初はダイヤル市外発信はできなかった。なので、ダイヤル市外発信の可能な「大型赤電話」というのも存在した。
赤電話の歴史
昭和26年に委託公衆電話が導入される。最初の赤電話は赤ではなくて「黒」だった。昭和28年から委託公衆電話を赤色に統一。これが赤電話のはじまり。庶民にとって身近なものになった赤電話は、その色と形から「赤ダルマ」と呼び親しまれた。
昭和50年代には、青(黄)電話やピンク電話(特殊簡易公衆電話)、プッシュホンなどに徐々にシェアを奪われ、めっきり見かけなくなった。
平成7年、テレホンカード式公衆電話の完全移行に伴い旧式の赤・青・黄の公衆電話は廃止され、完全消滅した。