概要
『マクロス』シリーズに登場する戦闘機。
開発・設計はVF-1と同じくストンウェル・ベルコム。
機体は三胴式となっており、モチーフはSR-71なのだとか。
『超時空要塞マクロス』の最終話「やさしさサヨナラ」(1983年6月26日放送)の1シーンに試作機VF-X-4の模型が登場し、OVA『超時空要塞マクロス Flash Back 2012』では、超長距離移民船団旗艦メガロード01の護衛機として、デザインがリファインされたVF-4Aが登場している。
いずれもファイター形態でのみ登場し、長らくバトロイド形態の設定は存在しなかった。
だが、1997年にプレイステーション用ソフトとして発売された『MACROSS DIGITAL MISSION VF-X』では、それまでは存在を匂わせる程度だったバトロイド形態が正式採用。
最終発展型のVF-4Gが序盤の主力機として登場している。
バトロイド形態での携行武装となるガンポッドは標準兵装に含まれていないが、エンジンナセル上部(バトロイド形態では手首)に荷電粒子ビーム砲を内蔵しており、機体各部にはセミ・コンフォーマル(半埋め込み)式の中距離空対空ミサイルを搭載可能。
ちなみに
メカニックデザイナーこと河森正治氏によると、このVF-4はファイター形態からデザインされている。(それしか登場していないから当然だが)結果、バトロイド形態は後付となってしまったため、「あまりかっこよくない」(河森正治談)ものになってしまっている。
そのため、以降はまずバトロイド形態をデザインし、それからファイター形態にとりかかっているのだとか。バトロイドさえ描いてしまえば、後は変形で多少の辻褄は合わせられるのだそうだ。
ライトニング・・・?
なお、この機にはペットネームとして「ライトニングⅢ(サード)」という名称が設定されていたが、これは80年代当時に米国のYF-22がライトニングⅡと名付けられていた為。
後にYF-22の名称はスーパースター(更に「ラプター」)へと変わったが、これを指してモデルグラフィクス誌上では『なら、ライトニングⅡは何だろう?』として疑問が呈された。結果『ライトニングⅡはBACライトニングの事だろう』として冗談になった事がある。
それから十数年の時が流れ、ライトニングⅡの名称は紆余曲折を経てF-35に採用される事となった。