CV:宮原永海
概要
アメリカの選ばれし子供の一人。映画の内容自体がパラレル設定を含んでいるところもあり、異例づくしの設定を持つ。そのため選ばれし子供という括りには当てはまらないという描写も見られる。
年齢は本編では判然としなかったが、小学5年生である。持っているデジヴァイスは八神太一らと同じ前世代のもの。
他の選ばれし子供と異なり、幼少期にデジタマを発見し、幼い頃からグミモン、チョコモンの二体のデジモンと過ごしている。
そのため既存のデジモンとパートナーの関係性など様々な要素に相違点があり、デジモンが進化すると名前が変わることも知らなかった。
そのため進化したテリアモンやウェンディモンはどちらも幼年期の名前で呼ばれ続ける。
一応パートナーデジモンはテリアモン(グミモン)だが、チョコモンもパートナーとする見方もある。それを含むのであれば二体のパートナーデジモンを持つ異色の存在であると言える。
サマーメモリーの花畑でウォレス、グミモン、チョコモンと遊んでいたが、チョコモンが行方不明となってしまい、消えたチョコモンを探すため、テリアモンとなったグミモンと旅をしていた。
少しませた性格で、かつて日本にガールフレンドがいたことがあったり(日本語が話せるのはそのため。中の人もアメリカンスクールに通っていたトライリンガルである)、井ノ上京をいきなり口説いたりしている。
ただ母親には弱く、連絡すると言い訳に時間がかかっていつも長電話になるため、テリアモンに愚痴られている。
気難しさも持ちあわせており、テリアモンの扱いはややぞんざい。
ウェンディモンとなったチョコモンと再会するが、ウォレスがチョコモンと離れ離れになった時から成長してしまったため、ウェンディモンはそれを受け入れることが出来ず、戦うことになってしまう。
ケルビモンにまで進化したチョコモンを倒した後は、チョコモンとの再会を信じて旅を続けることを決意する。
ラストシーンでは見慣れたデジタマを発見したようなシーンがある他、エンディングの一枚絵ではテリアモンとロップモンを連れているものの、実際どういう結末を辿ったかははっきりとしない。
その点は鑑賞者の想像に任せるといったところだろう。
ちなみに一年後の後日談となるドラマCDでは再会出来ていない設定であるため、あのエンディングはより映画を見た人によって「想像上の未来」なのか「いつか来る未来」なのか変わると言える。
大輔とはソリが合わなかったが、旅をするうちに打ち解けていくようになる。しかし別れ際に京とヒカリにキスをしたため、結局怒られてしまった。
劇場版のみにしか登場しないうえ、パラレルという設定上浮いた存在となってしまっていることから、知名度は少ない。
しかし物語の悲劇性やメッセージ性の強さから、当時の鑑賞者からは好意的な意味でも否定的な意味でも強い印象を残した。
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