「この街の人間を……犬も猫も、みんな解剖だゾ!」
CV:井澤詩織
人物像
キャロル・マールス・ディーンハイムに仕えるオートスコアラーと呼ばれる自動人形の一機。形式番号XMH_004。
掌に備えられた高圧縮カーボンロッドを駆使する戦闘機能特化型として、四機の自動人形の中では最強を誇る実力者で、高熱火炎を自在に操作する能力を持ち、それを高圧縮カーボンロッドを生成、掌からのみなず、空中から生み出すことも可能。
曲芸師・道化師の様な挙動と語尾に「~ゾ」と付ける独特な口調が特徴。
無邪気で子供っぽい性格を備えるが、その行動は残忍。また戦闘用オートスコアラーとして常に強い者と戦う事を好む好戦的な一面も併せ持つが、戦闘特化型故に複雑な思考は苦手とする。
装備したカーボンロッドは手に持っての殴打や掌からの直接射出等、様々な運用が可能となっており、形状・サイズの変更も自在。その硬度たるや、シンフォギアの攻撃を受け止め、且つその防御を突破する程の威力を生み出すに足る程。
また、特徴的なロール髪にはバーニアを備える他、想い出の焼却効率を限界まで引き上げ4分間戦闘能力を増大させる「バーニングハート・メカニクス」と呼ばれる決戦機能を有する等、その性質は他のオートスコアラーと比較して異質。
特にバーニングハート・メカニクスに関しては放出される熱エネルギーによって身にまとった耐衝撃スーツ、更には自身すらも燃やし尽くす。
また、稼働に必要なエネルギー消費も他機体より激しく、キャロル一行の決起当初はオートスコアラーの動力源たる想い出が足りなかった事から満足に起動すらできなかった始末であった。
更に他のオートスコアラーとは違い戦闘に特化した設計思想の下に製造された為に他者から想い出を搾取する機能が無く、想い出の分配が可能なガリィ・トゥーマーンよりこれを与えられない限り稼働に十分な想い出を得る事が出来ない。
初陣ではキャロルの命令に従い、ガリィのサポートを得て立花響を強襲し彼女のガングニールを破壊。
その後破損したシンフォギアを修復・強化するProject IGNITE(プロジェクト・イグナイト)阻止のためにタスクフォースS.O.N.G.の寄港した基地施設の発電設備を強襲。強化型シンフォギア完成のための時間稼ぎを買って出た月読調、暁切歌のシュルシャガナとイガリマを破壊せしめた。
キャロルが倒れた後は彼女の残した命令に従い、更に東京の電力供給の流れを調査し裏の首都機能を暴き、その後調と切歌と再び交戦。ガリィ亡き後ということもあり想い出の供給が行えない状況での戦闘でもあったが、捨て身の攻撃手段である「バーニングハート・メカニクス」を発動、文字通り自らを燃やすかのように戦い、最後はイグナイトモジュールを発現させた調・切歌の二人のコンビネーションの前に敗れ、撃破された。
ガリィを失った事で、戦わずとも遠からず停止する事を悟った彼女は残存想い出を焼却、出力を限界まで引き上げる代わりに、自身すら燃え尽きてしまう、捨て身の攻撃手段「バーニングハート・メカニクス」を使ってでも装者との戦いを望み、破壊された際、満足したような顔をしていた。