必殺口上
二つの眼を閉じてはならぬ
この世のものとも思われぬ
この世の出来事見るがいい
神の怒りか 仏の慈悲か
怨みが呼んだか 摩訶不思議
泣き顔見捨てておかりょうか
一太刀浴びせて一供養
二太刀浴びせて二供養
合点承知の必殺供養
必殺シリーズのターニングポイントとなった早すぎた名作
必殺シリーズ第14作目。この後に作られた15作目「必殺仕事人」以降がソフト路線であることを考えると、ある意味ハード路線だった所謂「前期必殺」の集大成的な作品である。全23話。
本来ならもっと長い放映期間が用意されていたのだが、あまりにも他の必殺シリーズとはかけ離れた展開であったために視聴率が上がらずシリーズ唯一の打ち切りと言う憂き目にあってしまった。
だがその完成度は本物である。
そのレベル、強烈な個性がどれほどかといえば、他シリーズで名を知られたライターが参入・脚本を執筆した回がレベルが低いと言われてしまうほどの代物。
関西地区ではサンテレビが再放送していた事がある。2012年5月に時代劇専門チャンネルで再放送。2013年3月18日にテレ玉が再放送を開始。
必殺
うらごろし、その仕置きはあまりにも強烈である。
太陽信仰の行者という先生の設定と太陽の光を浴びて超人パワーを発揮するという超能力の特性上白昼堂々、というか朝っぱらから殺しに行く上、若の殴って殴って殴り殺したり首が180度回転するほどの打撃を加えたり、竈の中に放り込んだり、いくら悪人といっても惨すぎるだろうという殺し方、おばさんの不意打ちと捨てゼリフの強烈なインパクト、さらには思わず笑いがこみあげてくるBGMもあいまって凄まじい印象を残しており、他の追随を許さない。