概要
1933年10月22日生まれ。本名:栗田 光子(くりた みつこ。出生姓は富田)。
1950年に松竹歌劇団(SKD)に5期生として入団し、淡路恵子、深草笙子と共に「スリーパールズ」を結成。豊かな歌唱力を持ち味とした。
SKD在籍中の1953年、松竹(松竹京都撮影所)から映画『純潔革命』で銀幕デビューも果たした。
その後1954年にSKDを退団し、1956年からの東宝専属を経て様々な分野で活動する。
特に1958年から放送のテレビ黎明期の音楽バラエティで自らの冠司会番組でもある『光子の窓』では、洋窓から顔をのぞかせてテーマ曲を歌うオープニングが注目を集め、人気を博した。
華やかな貴婦人からうらぶれた婦人まで多彩な役柄を演じ、『社長シリーズ』をはじめとする東宝喜劇に多数出演した。
市川崑の監督作品とも縁が深く、金田一耕助シリーズでは『犬神家の一族』(1976年)の犬神梅子役を筆頭にシリーズ全てに出演した(2006年公開のリメイク版にも出演)。
日本ミュージカル界のパイオニアでもあり、数々の大作に出演(『私はシャーリー・ヴァレンタイン』などで芸術祭賞を3度受賞)。
1999年には紫綬褒章、2005年には旭日小綬章、2013年に第48回紀伊國屋演劇賞・個人賞、永年の舞台の功績に対して2014年に第39回菊田一夫演劇賞・特別賞、2020年に毎日芸術賞をそれぞれ受賞した。
テレビドラマでは石井ふく子プロデュース作品や橋田壽賀子脚本作品にたびたび起用された。