CV:銀河万丈
遠月茶寮料理學園総帥で、薙切えりな・アリスの祖父。長い髭を伸ばし、威圧的な外見の老人。日本料理界を牛耳る存在で、学園内では「食の魔王」と呼ばれ恐れられている。
徹底した少数精鋭主義者で、料理の審査の際は公正な視点で評価をするが、決して身内を贔屓するようなことはしない。
また、「遠月に弱者は要らぬ…!」と評しながらも、家柄や才能で人を差別する様な差別主義者ではなく、基本的に生徒達への考えは「実力があれば誰でも成り上がれる」という、究極の公平的なものである。その為、えりなが取り仕切った遠月学園高等部の編入試験を陰からみていた際には、彼女が完全に私情を挟む形で入学を認めなかった幸平創真に対し、その料理を後で食し実力を認めた結果、正式に高等部へ編入させている。
かつての教え子である堂島銀と同様、日常的な鍛錬を怠っていない為に、老齢とは思えないほどの逞しい体つきの持ち主で、優れた料理を食した際に上半身を露わにするおはだけでその肉体を見ることが出来る。ちなみに下着は一色慧と同じく褌派である。
また、威圧的な外見に反して、堂島程ではないが割とノリも良く、ハンバーガー対決ではスッポン肉のハンバーガーを食べた結果、スッポン怪獣と戦うウルトラマン(どちらかといえば、ウルトラマンキングに近い)のリアクションを演じ、我に返った際は「思わず陶酔してしまったか」と漏らしている。
遠月の卒業生で義理の息子、そしてえりなの実父である薙切薊に対しては、当初こそ実力を認め娘婿として薙切の一族に迎え入れていたのだが、えりなに対して行った虐待まがいの洗脳教育に、静かながらも本気で怒り、えりなを任せた事を「最大の失敗」として、追放処分にしており、遠月内における彼に関する記録も全て抹消している。
しかしそれから約10年後、突如薊が姿を現す事になり、更にはこれまでの遠月の方針そのものが大きな仇になる形で、十傑の過半数を味方につけた彼によって学園を乗っ取れれてしまう事態となった。
総帥の地位を失った後、極星寮に訪れ、創真に直接対面。自らが創真の入学を才波城一郎に勧めた事実や、えりなの過去や薊の危険性について教え、創真にえりなを助けて欲しいと、頭を下げてまで懇願する事になる。しかし創真は薙切家の事情には一定の理解は示すも編入試験の時に試験官だったえりなから(私情で)落とされた事を例に挙げ、えりなから美味いという言葉を聞くまでは気が済まないと言う理由で拒否。創真が雨が強まった事を見て立ち去ると、城一郎の言葉を思い返しえりなを救えるのは創真たち『玉の世代』であると自覚する。