概要
全長5.5mの中型の剣竜である。
名前の由来は発見場所のポルト・「ミラガイア地区」から来ている。
形態
最も大きな特徴は、17以上の頚椎で構成された長い頸である。これは剣竜類では最も長いもので、地表に近い植物を食べていた、という従来の剣竜類に対する見方とは対照的である。また、ジュラ紀後期のほとんどの竜脚類における頚椎数は12-15であり、本属に匹敵する数の頚椎を持っていたのは中国産のエウヘロプス・マメンチサウルス・オメイサウルス等のみであった。この頸は、高所の植物を食べるため、または性選択により進化したと考えられている。
竜脚類においては、頸の伸長は3段階を経て起こった。1段階目に背椎が頚椎へ移動し、2段階目に新たな頚椎が形成され、3段階目に個々の頚椎が伸長した。本属の頸は、他の剣竜との椎骨数の比較からすると、主に背椎の頚椎への移動によって伸長している。新たな頚椎が形成された形跡はない。頚椎の伸長が起こっている形跡はあるが、これは堆積物中での変形が原因かもしれない。
他の剣竜のように、嘴の先端には歯がない。上腕骨・尺骨・橈骨の長さはステゴサウルスに匹敵する。頚肋骨は頚椎に癒合する。恥骨の先端はダケントルルスと同じように伸長する。