概要
漫画家ひらかわあやの國崎出雲の事情に続く連載第二作目の作品。
週刊少年サンデー2015年4・5合併号より連載開始。現在四巻刊行中。
ストーリー
超進学校・神王寺学園に通う孤高の天才・凰生為人。
そんな彼には意外な弱点が…。そして中学生声優・春坂なりの強引な誘いにより、今まで考えもしなかった声優業界へと足を踏み入れることとなる。サンデー初の新感覚声優ドラマ。
因みに前作「國崎出雲の事情」の様にそういう系の類は、今作は無い。
流石に少年誌ではまずかったと気づいたのたのだろう。
登場人物
凰生為人(いくるみあくと)
神王寺学園高等部二年生。政治家の父を持つエリートで更にイケメンという絵に描いたような超人。
だが周囲が驚くほど女性的な声の持ち主。(作中では天使に例えられている)
なりとの出会いを機に声優業界へ足を踏み入れ、声優養成所に入所した。その代わりに実父から勘当され、なりの紹介で養護施設で住み込みで働きながら多忙な生活を送る。
独裁者のような性格だが性根は優しく真面目で面倒見がいい。少年・女の両方こなせる声が武器。
春坂なり(はるさかなり)
神王寺学園中等部一年生。後に退学。
アクトの隣に住む少女で、中学生にして有名な声優。
天真爛漫でマイペースな性格の持ち主。アクトに興味を抱き、強引に声優業界へ引き入れた。
ときに自らアクトに教え、講師を紹介したりして彼の成長に大いに貢献している。
単行本の帯によると様々な秘密があるらしい。あだ名は“まる虫”
天央翔(あまひさしょう)
アクトの同期で声優養成所・夜間コースに所属。
温室育ちのお嬢様風な容姿で、歌も上手く美しい声の持ち主。
かなり緊張に弱く、あだ名は“クソもやし”。アクトの暴言を前向きに受け取る数少ない理解者で、彼となりが交際していると勘違いしていたが誤解がわかってからは一途な好意を抱く。
鳥羽嵐士(とばあらし)
アクトの同期で声優養成所・夜間コースに所属。
逆立つ髪に眼鏡をかけた青年。京都出身。なりの大ファンでアクトとは初対面の一件があって犬猿の仲。彼の経緯を知ってからは態度を改め、良きライバルとなっている。あだ名は“トサカ”。
BSによると彼より年上。同期の中でも優秀で方言キャラもこなせる声が武器。
鮫頭真雄(さめがしらまお)
音響監督。顔に深い傷を持つ強面の男性。無口を通り越して全く喋らない。
仕事は厳しく新人声優達からは恐れられている。元は声優で各制作サイドが指名合戦する程の実力者であったが、五年前の事故が原因で引退している。
アクトに一目置いており、彼に声優養成所へ入所するよう推薦状を送った。
霞ヶ谷翠(かまがやすい)
アクトの同期で声優養成所・昼コースに所属。
冷静沈着な性格で常に小声。劇団出身者で難易度の高い芝居をしたいばかりに声優の道を選んだ。
合宿の勝負で自分を打ち負かしたアクトをライバル視する。かなりの甘党で胸も大好き。
あだ名は“こけし”。クールなイケメン声が武器。
総世鳳也(みなせたかや)
Mアカデミー所属の声優。声優界の大スターで長身の美形。
爽やかで明るい好青年だが中々の曲者。プロ意識は非常に高く役作りの為ならば女装も厭わない。
共演する関係でなりとも仲が良く、アクトの能力を見込んでからはMアカに引き抜こうと画策する。あだ名は“ドル箱”。