概要
2010年第7号から2014年17号まで連載された。
作者はひらかわあや。
一時期、作者が病気になっていた為、連載がストップされていた。
アニメにはなっていないが、ドラマCDは制作されている。
なお本作中では、「女形」に関してあれやこれやと意図的に混同している部分があるが、そっち方面も狙った作品なので気にしないように。
というか終盤に近づくにつれて、そういった描写が強くなっている。
作者がそっち系の人なのか不明だが、やはりそういうのが好きなのだろうか。
また歌舞伎における各種風習(「御家・御家芸」や「屋号」などに関して)も簡略化および誇張された表現が多く、本作に登場・解説されているソレは、現実におけるそれらと比して大きく異なっている。これも読者に対しての解りやすさを優先し、フィクションとして意図的に行っている事なのでイチイチ気にしてはいけない。
ちなみに少年サンデー2009年12号に、本作の前身となる同名の読切漫画が掲載されたが、内容は歌舞伎はあまり関係ない和風能力TSバトルヒロインものというべきもので、本作とは全くの別物だったりする。
ストーリー
主人公・國崎出雲(15)は誰もが美少女と見間違う美貌を持つ少年。
元は歌舞伎の名家・「國崎屋」の17代目として生を受け、女形の芸を仕込まれて育てられた。
一度、歌舞伎界を離れたものの、そのルックスゆえに、いつも男に狙われる日々。
彼が目指すのは「男の中の男」だが、一緒に暮らしていた母がある日突然1年間の旅行に行ってしまった都合で、泣く泣く歌舞伎界に復帰することになった。
國崎家の看板を背負って、舞台に立つ事となった出雲だが・・・
登場人物
國崎出雲 | 見た目美少女な絶世の美少年。「國崎屋17代目」 |
栂敷紗英 | 歌舞伎界の御曹司。初期は性格に難があった。 |
皇加賀斗 | 國崎屋の弟子で、女形の人気歌舞伎役者 |
源玄衛 | 「源屋」の一人息子で子役を得意とする歌舞伎役者。見た目は子供だけど出雲と同い年 |
菅原梅樹 | 梨園の名門「菅原家」の長男 |
菅原松樹 | 梨園の名門「菅原家」の次男。出雲と同い年 |
志賀累 | 國崎屋の女形として出雲の弟弟子になった |
次作品
この作品が連載終了後、同じサンデーで「天使とアクト!!」という作品が連載される。
こちらもジャンルは違うが、声優という職業系の作品である。
ちなみに「天使とアクト!!」には「國崎出雲の事情」のキャラがゲストなのかファンサービスなのか、作中の空想シーンで度々登場している。
更に言うと、出雲が女として扱われているので、そういった表現が苦手な方は注意。