ガブスレイ(GABTHLEY)は、テレビアニメおよびアニメーション映画『機動戦士Zガンダム』に登場する架空の兵器である。
ジェリドが怒りの特攻をした時の機体として有名である。
機体説明
パプテマス・シロッコが提出した設計案を元に、ルナツー基地にて開発された試作型TMS(可変モビルスーツ)。
標準塗装はウッドブラウンとフィールドグリーン。
従来、MA形態が基本(可変MA) であったティターンズの可変機の中で、ムーバブルフレームを本格的に導入したTMSの1つである。
TMA同様の機動性、運動性を有し、Zガンダムと並び第3世代MSを代表する機体の1つ。
同基地で製造された10番目の機体であったことから「RX-110」の型式番号を与えられた。
TMSとしてほぼ同時期に開発されたハンブラビが単純な変形機構であるのに対し、本機は非常に複雑な変形機構を持つ。
単機の基本性能は申し分ない機体だが、その特殊かつ複雑な変形機構によって製造コストの高騰化・整備性の問題が生じた。
その結果制式化には至らず、少数の試作機の製造を以って開発計画は中断された。
なお、生産された機体の内3機はティターンズによって実戦投入されており、ジェリド・メサ中尉とマウアー・ファラオ少尉が搭乗し優秀な戦果を残した。
固定武装は頭部にバルカン砲1門と両肩部アーマーにメガ粒子砲(出力:4.2MW)を持つ。
このメガ粒子砲は基部からフレキシブルに可動することで、広い射角を有する。また両腕部アーマー内に2基、計4基のビームサーベル(出力:0.55MW)を装備する。
携行武装のフェダーインライフルは絶大な威力(出力:6.6MW)を誇り、一撃で戦艦の残骸を消滅させることも可能である。
ライフルの後部にはエミッターを有し、ビームサーベルとしても使用することも可能となっている。
MA形態
MA形態は昆虫を彷彿とさせる独特のフォルムを持ち、小説版ではその姿をセミに例えられている。
各部装甲を前方に配置することで防御力を向上させると共に、全身に内蔵された22基のスラスターをギャプランと同様に後方一点に集中させ、その尋常ならざる加速性能を最大限利用した一撃離脱戦法を得意とする。
脚部クローアームはMSの腕部程度であれば潰す程に非常に強力なものであり、MS形態でも脚部のみ変形させる事で使用可能で(これを中間形態とも呼ぶ)、射撃装備のままでも優秀な格闘性能を発揮する。
機体データ
型式番号 RX-110
建造 ルナツー開発基地
生産形態 試作機
頭頂高 18.5m
全備重量 56.2t
出力 1,800kW
推力 125,200kg
センサー有効半径 10,900m
装甲材質 ガンダリウム合金
武装 肩部メガ粒子砲×2
クローアーム×2
フェダーインライフル
MA形態
全長 26.5m、19.2m(機体長)
推力 277,200kg