概要
栗田ターンとは…艦隊これくしょんの海域MAPにおいて、ボスルートへ向かわずターンして母港に帰投してしまう状況のこと。
概ねコレが元凶である→羅針盤娘
元ネタ
元ネタは史実におけるレイテ沖海戦(サマール沖海戦時)での「栗田艦隊の謎の反転」から。
この艦隊を率いていた栗田健男提督とはどのような人物であったかというと……
軽巡阿武隈の艦長や、戦艦金剛の艦長も務めたことのあるベテランの水雷屋であった海軍中将殿である。
開戦時は第七戦隊司令官として戦い、バタビア沖海戦やセイロン沖海戦に参戦。
その後第三戦隊司令官となり、ヘンダーソン基地砲撃や南太平洋海戦した。
1943年には第二艦隊司令長官兼第四戦隊司令官になり、レイテ沖海戦に挑んだ。
海軍史上最大の人事ミスの一つであるとも言われる。
この謎の反転の理由については、戦時中の情報の錯綜と戦後栗田が多くを語らないままだった(語ったとしても見苦しい言い訳にしかならず、聞く者などいなかったであろうことは疑いないとの意見もある。)ため今なお不明である。この行為は、卑怯極まりなく直かつ無責任きわまり、大勢の兵士を無駄死にさせたとの意見もある。
時のイギリス首相であったチャーチルは、「栗田と同じ状況におかれてみないと分からない(意訳)」と言っている。
栗田艦隊が反転した理由については
・連日大規模な空襲を受けており、小沢艦隊の囮作戦が失敗した可能性も十分にあり、小沢艦隊からの情報も乏しかった。
・作戦開始前に敵主力を発見したらそちらを優先してもよいと言われていた(制海権や制空権が敵に奪われた状態での物資輸送がいかに困難かは日米両軍ともソロモン諸島の戦いなどで痛感している。)。
・敵の上陸から時間がたち輸送船を攻撃しても効果が薄くなっている可能性があった(作戦では敵の上陸開始から二日以内に突入するのが望ましいとされていた。)。
・上陸地点周辺には西村艦隊を壊滅させた有力な敵水上部隊が待ち構えている可能性も高かった。
などが反転した要因として挙げられる場合がある。