概要
朝鮮半島で話される言語。おもに大韓民国(韓国)で話されるものを「韓国語」と呼ぶが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)および中華人民共和国の一部で話される朝鮮語と同じ(発音・表記などに微妙な差が多く、方言程度の差はある)。学術系ではまとめて「朝鮮語」と呼ぶ事が多いが、会話集などでは「北朝鮮のではなく、韓国で使う言葉」と限定する意味で「韓国語」を使う事があるらしい。
通常はハングルで表記されるが、元々は漢字も使っていた。しかし1970年に普通教育での漢字教育を全廃し、1972年に選択科目として復活させた。そのため現在ではハングル世代と呼ばれる者が増え、漢字の使用割合は格段に落ちた。
文法は日本語と似ているところが多いが、発音や基本語彙などは全く異なる。
まず発音は、清音と濁音を区別しない。その代わりに無気音(息を強く吐かない)と有気音(息を強く吐く)を区別している。現行のラテン文字表記では無気音に(ラテン語等の)濁音表記を、有気音に清音表記を当てはめているため、釜山(プサン)を「Busan」と表記している。
こう聞くと中国語と同じだと思うかもしれないが、本当の意味で清音と濁音を区別しない中国語とは違い、語頭では清音っぽく、語中や語尾では濁音っぽくなる傾向がある。
また、母音も子音も数が多く、ラテン文字で表記すると文字の種類が足りないので、2文字で1つの発音を表す例も多い。そのため日本語の話者には発音が難しく、例えば「イルボン」と言った場合、きちんと発音しないと、それが日本(일본)なのか一番(일번)なのかわからない、と言ったケースもある。
「つ=ちゅ」「ざじずぜぞ=じゃじぃじゅじぇじょ」と言い換える事で韓国人っぽくなる。
浜松:하마마츠(はままちゅ)や、静岡:시즈오카(しじゅおか)等。
外来語を表記する場合、ハングルに存在しない「F(PかHで代替)」と「Z(Jで代替)」が正しく表記できない(その発音が無い訳ではない点に注意。例えばハングルはパングルでは無い)
例えば日本にもFに類する日本語が無く、古くは「ハヒフヘホ(H)」で代替、現在では「ファフィフュフェフォ(F+)」で代替している。
基本語彙は異なるが、日本語よりも漢語から取り入れた言葉が多く、漢字表記も知っていれば理解する助けになってくれる。だが、前述の通り発音の種類が多いとはいっても、(ハングル表記では区別できない)同音異義語も少なくない。例えば신차(シンチャ)は「新茶」とも「新車」ともとれる。
pixivでは、イラストやキャプション等に韓国語を使っている作品に「韓国語」タグが付けられている。