概要
朝鮮半島で話される言語。おもに大韓民国(韓国)で話されるものを「韓国語」と呼ぶが、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)および中華人民共和国の一部で話される朝鮮語と同じ(発音・表記などに微妙な差が多く、方言程度の差はある)。学術系ではまとめて「朝鮮語」と呼ぶ事が多いが、会話集などでは「北朝鮮のではなく、韓国で使う言葉」と限定する意味で「韓国語」を使う事があるらしい。
通常はハングルで表記されるが、元々は漢字も使っていた。韓国では混ぜ書きもする事があるが、漢字の使用割合はあまり高くない。
文法は日本語と似ているところが多いが、発音や基本語彙などは全く異なる。
まず発音は、清音と濁音を区別しない。その代わりに無気音(息を強く吐かない)と有気音(息を強く吐く)を区別している。現行のラテン文字表記では無気音に(ラテン語等の)濁音表記を、有気音に清音表記を当てはめているため、釜山(プサン)を「Busan」と表記している。
というと中国語と同じだと思うかもしれないが、本当の意味で清音と濁音を区別しない中国語とは違い、語頭では清音っぽく、語中や語尾では濁音っぽくなる傾向がある。
また、母音も子音も数が多く、ラテン文字で表記すると文字の種類が足りないので、2文字で1つの発音を表す例も多い。そのため日本語の話者には発音が難しく、例えば「イルボン」と言った場合、きちんと発音しないと、それが日本(일본)なのか一番(일번)なのかわからない、と言ったケースもあり得る。
外来語を表記する場合、以上のように発音の種類が多いが縛りも多く、また韓国語で使わない「F」と「Z(Jで代替)」が正しく表記できない。特に「F」に関しては、「P」で代替される場合と「H」で代替される場合があり厄介である。
基本語彙は異なるが、日本語よりも漢語から取り入れた言葉が多く、漢字表記も知っていれば理解する助けになってくれる。だが、前述の通り発音の種類が多いとはいっても、(ハングル表記では区別できない)同音異義語も少なくない。例えば신차(シンチャ)は「新茶」とも「新車」ともとれる。
pixivでは、イラストやキャプション等に韓国語を使っている作品に「韓国語」タグが付けられている。