概要
人里に隣接し、人間の影響を受けた生態系が存在する森林のことを指す。都市と自然の間にあって、人間が利用してきている森林のことである。
「里山」という言葉は、1759年6月の尾張藩に「木曽御材木方」という文書に発見される。これによると「里山」とは、「村里家居近き山をさして里山と申候」と定義されている。つまり、集落の周囲の斜面にある採草場や雑木林などである。
多くの里山は薪炭や肥料の供給といった古くからの機能を失い、放置され荒廃したり、ゴルフ場や住宅地、太陽光発電の用地として開発されたりした。しかし、土砂崩れや洪水などの災害を防いだり、水道の水源となったり、野生動物が生息する奥山との緩衝地帯となり人里が動物に荒らされるのを防いだりという役割を期待され、公金を投じて維持管理されている里山もある。
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