オーストラリアとその周辺に棲息。
東南アジアの在来犬と遺伝的に非常に近く、広義ではこれらもディンゴとされる。
日本犬などのプリミティブな犬によく似た外見だが、骨格がややオオカミ寄り、吠える性質を獲得していないなど、更に古いタイプである。
ディンゴは最終氷期以前、アボリジニの家畜として共にオーストラリアに渡って来たと考えられていた。
しかし現在では、アボリジニは犬を連れてきておらず、後の時代(4,000~5,000年前)にインドネシアかインドから船で交易にきた人達の連れてきた犬が、野生化したものと考えられるようになった。アボリジニーの石器製作技術がこの頃、突然に変化し、またそれまでなかったディンゴの化石記録が現れる。
野生のディンゴは家族単位の群れを作って暮らし、夜間にウサギやネズミ、カンガルーなどを捕食している。
遺伝的に殆ど同じであるためヨーロッパ人等の連れてきた犬との交雑が進み、純粋なディンゴは絶滅の危機にある。
体長1m前後 体重13~20kg