ローラシア獣上目有鱗目センザンコウ科に分類される哺乳類の総称。漢字表記は「穿山甲」。
アフリカに4種、アジアに4種が現存している。
インドセンザンコウ
ミミセンザンコウ
マレーセンザンコウ
Manis culionensis
オオセンザンコウ
サバンナセンザンコウ
キノボリセンザンコウ
オナガセンザンコウ
全身を毛が二次的に変化した「鱗」に覆われているのが特徴。一見すると殆ど哺乳類には見えない。驚くと尾を腹の下にたくし込み、丸くなって鱗を逆立て、身を護る。鱗の縁は刃物のように鋭く、攻撃にも使用される。
四肢に鋭い爪を持ち、蟻塚を破壊して、シロアリを長い舌で捕食する。この習性から嘗てはアリクイやアルマジロに近縁と考えられたが、後の研究で特に類縁関係は無い事が判明した。
食用や、鱗を護符にする民間信仰の影響で各地で乱獲され、絶滅の危機に晒されている。動物園での飼育例も少ない。