「We are many. You are one.(我らは大群。だが貴様は一人)」
概要
死亡した外界の戦士達の魂の集合体である赤い忍者。
沢山の魂の集合体故か一人称は複数形。
強力な超能力を駆使し、自在に空中浮遊したり、相手を空中へ持ち上げたりする。
魂の中の一つはかつてエデニアを統治していた国家元首であり、シンデルの本来の伴侶かつキタナの実の父であるジェロッド(Jerrod)。
登場作品
アルティメット モータルコンバット3
外界側の戦士として、地球界側のチャンピオン達に牙を剥く。
モータルコンバット ディセプション
メインの人格がジェロッドになった。
ゲーム内バイオグラフィーでは偶然出会った盲目の戦士・ケンシによってシャオ・カーンによる魂の呪縛から解放された後に改心し、地球界側の戦士となった。また、彼を恩人して尊敬する以外に弟子として迎え、テレキネシスの極意を授けている。
また、タワーEDでは前作で殺され、魂だけの状態で同じように領域を彷徨っていたリュウ・カンと協力して、オナガの奴隷にされた地球界の戦士の解放に成功した。
モータルコンバット ショウリンモンクス
隠しキャラとして登場。
特定の場所に行くと戦うことができる。
モータルコンバット アルマゲドン
地球側の戦士として最終戦争の大乱闘に参加。
クァン・チーに倒されトドメを刺されようとするケンシを助け、師弟の絆を見せた……と思ったら変身していたシャン・ツンだった。
タワーEDではブレイズの力によって分裂、意識を共有した群衆と化す。
モータルコンバット9
歴史が遡ったことによりまたシャオ・カーンの手先に。
その上ケンシとの師弟関係どころか改心の経緯も無かったことにされてしまった。 そんな……
因みにタワーEDではジェロッドの意識が表層化し、実質的にジェロッドと化してシャオ・カーンを葬り、妻子(シンデルとキタナ)との再会を果たした後、外界の新たな君主となっている。
モータルコンバットX
顔を覆う包帯が少なくなり、どこか干からびておりシワの多い素顔が晒され始める。
忍者らしさはほぼ無くなっており、どらちかと言えば怪しい宗教団体の教徒に見える。
シャオの亡き後、コータルの側近になったことにより当作以降、悪役から中立枠のポジションへ変わり、主に歯向かう敵を蹂躙する。
自身のタワーEDではシャン・ツンから魂を大量に奪われてしまう描写がある。
モータルコンバット11
プレイアブルキャラから外されており、そればかりかKryptにおいてThe Pitエリアに入るや否や眼前でステージFATALITYされる末路を遂げる。しかもプレイヤーキャラである盗掘者に装備品であるアミュレットをパクられる(因みにそのアミュレットは探索の必須アイテム)。酷い。
また、一部の技がDLCファイターのシャン・ツンに吸収されており、使用時に一瞬だけアーマックに変身する。
モータルコンバット1
X以来の再登場。DLCとして復活が発表されるが、ストーリーモード本編では敵専用のNPC。顔を覆う包帯が完全になくなり、ミイラじみた顔があらわになっている。
皇帝だったシャオが将軍になった影響もあって彼に代わり、クァン・チーの黒魔術によってリビング・フォレストに眠る全ての魂を融合させられ生を受ける。その後彼に「Kill them.(始末しろ)」と命令されクン・ラオ達アースレルム陣営の戦士達に襲いかかるも、ケンシによる一撃とセントーのエネルギー吸収に連なり、アシュラとケンシの共闘によって敗北したことで綻びが生じはじめる。
ビ・ハンとの戦闘も含んでしばらくが経過し、ミレーナとの激戦の末ジェロッドの意識が表層化。その後はジェロッドのアイデンティティとして地球界に協力する事になる(萎れた顔から生気のある顔に変わっている。しかも従来の中年男性のようだった容姿に比べ一層若くイケメン)。
最終章間近では死亡した妻・シンデルの魂を吸収し守護することを誓う(シンデルは以降、彼女のタワーEDの内容と並行してストーリーは進む)。
エピローグではリュウ・カンの口伝から、新たに即位したミレーナをキタナと共に支えている事が語られた。
余談だがDLCとして復活が発表されたとき、デザインに対して(特にマスクや包帯がなかったこと)界隈からかなり叩かれたことに反応したのか、ゲームプレイトレイラーではマスクが付けられ、ある程度デザインに対する評価を回復させた。
因みにタワーEDではプレイアブル時点になっているアーマックにとって前日譚(これは公式バイオグラフィーの内容も同様)にあたる内容となっている。
公式バイオグラフィーの内容で補足すれば、表層化できたのはあくまでアーマックを構成する魔力が不安定な状態だったらしく、時間経過で再び魔力が安定化するとジェロッドの面影が無くなってしまった。
アーマックは彼が表層化していた間に消耗されたエネルギーを回復するため、レイ・チン監獄(Lei Chin Prison)に投獄された創り主のクァン・チーを解放したや否や仇で返されてしまい、再び奴隷にされかけたものの、ジェロッドによって吸収されたシンデルの反撃によって事を免れた。
その後前回(MKX)の活躍同様中立の立場として、アーマックを構成する魂たちが未だ制御権を得ていない中、今後のアーマックの将来を重要視するようになり、流離うことを決意した。
その一方で、ほとんどの魂はジェロッドがアーマックを支配していた間でもストーリーモード内での戦士たちの関わりがあった記憶は保たれていたのか、イントロでは前述のキャラとの掛け合いでは割と好意的に、特にアーマックの一部になったジェロッド&シンデルこと先皇夫妻を心配するキタナ・ミレーナ姉妹と、ウンガディ現隊長；ターニャに対してはそのような言動を取っている。他の対善人掛け合いには自身の魂コレクションを言及し、あのマダム・ボー配偶者もその一人。
ところが……
「We seek khaos! You defend order!(我らは混沌を望む! 貴様は秩序を守っておる!)」
追加コンテンツ「カオス・レインズ」において、なんと、侵略者であるタイタン・ハヴィックの側についてしまった。正確に言うとそのアーマックもハヴィック世界の同位体闘士の一人で、字幕の話者名はKhaos Ermacと表記する。
FATALITY
UMK3
- 相手を超能力で何度も叩きつけ、粉々に砕く。
- 相手の頭をアッパーカットでかち上げ、文字通り吹っ飛ばす。 ジョニー・ケイジのパクリとか言うな。
MKD
- 相手を超能力で持ち上げたあと、地面に思いっきり叩きつけて粉々に砕く。
- UMK3の頃と比べると当時の技術の進歩により痛々しく仕上がっている。
- 相手を超能力で持ち上げたあと、上半身と下半身を引きちぎる。
MK9
- 超能力で相手を持ち上げ四肢を引きちぎったあと、頭から地面に思いっきり叩きつける。
- 超能力で相手の身体を縮小させ、慌てふためく相手を思いっきり踏みつぶす。
- ちなみにクレイトスにやると闘争心そのままに啖呵を切ってくるが、やはり踏み潰される。(MK9、MK1 BRUTALITY)
MKX
- 超能力で相手を持ち上げたあと、1～2度捻ってから口から胃や腸を吐き出させる。 エグい。
- 超能力で相手の首をちぎり飛ばし、首の断面にねじ込んだ後、腹から発射させる。
MK1
- 相手の魂を本体から引っぺがして体を真っ二つに引き裂いた後、ムンクの叫びのごとき恐ろしい形相で相手の魂を吸収する。このことからシリーズ史上プレイヤーに精神的恐怖を与えたFATALITYで有名になる。怖い！！
- それによく見ると体を裂かれた直後の相手側の絶望顔も拝められる。
- 相手をサイコキネシスで宙に磔にし、手足を徐々に千切りながらターンテーブルめいて回転させる。最終的に圧縮して地面に落とす。
誕生秘話
MKにおいてレプタイルが表示される際、ソーニャの2Pカラーが読み込まれ、赤く表示されるバグが発生。
プログラマーでもあるエド・ブーン氏がバグである事を認めず、「あれは隠しキャラクター、アーマックだ」と開き直り、その結果誕生したのが彼である。
もし、エド・ブーン氏がバグである事を認めていたら、アーマック誕生はなく、シリーズの主要キャラクターが一人減っていた事だろう。
そう考えるとエド・ブーン氏の開き直りは、ある意味英断であったとも言える。
因みに実写時代のシリーズは緑が赤く表示されるバグに縁があるのか、ジョニー・ケイジのダッシュキックの際に入る緑色の残像やナイトウルフの斧アッパーの際に入る緑色の光もそれぞれ赤く表示されるバグがあった。
ちなみにアーマックの名前の綴りは「Ermac」。名前の元はデバッグメニューの一覧に存在するDiagnostic Testsにある"error macro"という文字列が「ERMACS」と表示されていたことが起源である。
実際、ナンバリング6作目となる「モータルコンバット・デセプション」のトレーニングモードのメッセージの中に「It is a little-known fact that 'Ermac' is short for 'Error Macro'」(「Ermac」が「Error Macro」の略だということはあまり知られていない)という文言がある。
関連タグ
ジャック・ザ・リッパー…魂の集合体つながり。それと一人称も複数形である。
