概要
アウトワールドの亜人種の一つで、爬虫類から進化した種族「ソーリアン(後にザテラン/Zaterran)」の暗殺者。
最後の生き残りであり、彼の死は種族の絶滅を意味する。
口から溶解液を吹き付けたり、長い舌で相手を捕獲する技をもち、環境に擬態して姿を隠す術を有している。
緑の血が流れている。
登場作品
モータルコンバット
本作品より初登場。
隠しキャラとして登場しており、条件を満たすことによって戦うことができるが、その条件は非常に難しく困難なものとなっている。
具体的な条件を上げると
- The Pitsステージで、背景の月の上にシルエット(トナカイのソリに乗ったサンタ、ホウキに跨った魔女、飛行船のいずれか)が流れる
- Double Flawless(両試合パーフェクト勝利)を勝ち取る
- たとえ敵の攻撃が当たらなくとも、絶対にブロックポーズをとらない
- FATALITYを決める
とかなり凄まじいことになっている。
特に最初の条件が鬼門中の鬼門で、媒体の起動から46戦目の1度のみである。
しかし、そんな条件を満たしてレプタイルと交戦し、見事打ち勝つと破格の高得点(1000万点)が貰える。
性能はスコーピオンとサブゼロをそのまま足したような感じで、フリーズショットとバトルハープーンを使い分けてくる。
ちなみにCPU戦のみで、対人戦では出現しない。
また、初期バージョンではソニアを使用していると出会えない。
モータルコンバット2
ここから使用キャラとして、独自の技を与えられ、爬虫類人間らしいムーブを用いるようになった。
FATALITYも設定になぞらえたものが多く、特に長い舌を伸ばして相手の頭を喰らう技は彼を代表するものの一つとなっている。
モータルコンバット3
ここから血液が緑色になりはじめる。
シャオ・カーンに種族を復活させる約束を果たしてもらえず、激怒して殺害した。
しかし、この短絡的な行動により種族を復活させる術を失ってしまう。
ここから彼の波乱の道のりが始まる。
モータルコンバット4
ここから人に変装することをやめ、リザードマンとしての本性を現し始めた。
その姿はまさにディノサウロイドを彷彿とさせるデザインになっている。
クァン・チーに種族復活の約束を守ってもらえないどころか、シノックに爆殺された。
ちなみにここで一旦血が赤色にもどった。
モータルコンバット デッドリーアライアンス
容姿が激変して太い尻尾が生え、顔も獰猛なトカゲそのものになり、まるでリザードマンを思わせる凶暴な姿になった。
そしてまた緑色の血を流し始める。
武器を装備するようにもなったが、姿を消す必殺技に反映されないので、他の格闘スタイルで戦わないと相手に位置がばれてしまう。
復活の生贄としてオナガの卵に吸収された。
モータルコンバット ディセプション
NPCとして登場。基本的に『II』の人間の姿だが、Dark Prisonステージでは『4』の姿でも登場する。
モータルコンバット ショウリンモンクス
またディノサウロイドに戻った。
風貌は文字通り、トカゲの忍者のような姿をしている。
今回は初代MKの頃の極めて厳しい隠し条件はなく、最初からシャン・ツンの部下として姿を現し戦う。
道中でボスとして登場し、負けると溶解液を飲まされ殺されてしまう。
モータルコンバット アルマゲドン
『SM』のデザインで登場。別コスチュームで『DA』のデザインに変更できる。
悲劇的な結末の多い彼には珍しくハッピーエンドで締めくくられるエンディングであり、ブレイズ打倒の影響で崩壊したピラミッドから出てきた同じ種族の女性と繁栄の第一歩を歩み出すものとなっている。
モータルコンバット9
歴史が遡ったが、最初っから人に変装するつもりはなくなった。この作品から種族名がソーリアンからザテランに変更された。
DLCでMK1の頃のコスチュームに変更できる。
モータルコンバットX
シャオ・カーンが死んで以降、コータル・カーンの部下になっている。レプタイルは通り名で、本名はサイゾース(Syzoth)と言う事が判明した。
モータルコンバット11
KryptのGoro's lairに登場するが、盗掘者によって叩き殺されてしまう。後にシャン・ツンに魂を吸収されたらしく、シャン・ツンの技の一部が彼の技になっている。
モータルコンバット1(2023)
久々に人間体がメインになった。さらに画像の通り相当のイケメンである。
さらにトカゲっぽさも磨きがかかっており、リザードマン形態では一糸纏わぬ鱗姿の肉体に太い四肢、長い尻尾と見た目の獰猛さも増している。
従来の時間軸ではザテラン最後の生き残りだったが、歴史が再編されたため、その種族は健在となっており、種族の復活と繁栄の目的がなくなった。
なお、ザテランにおいてヒトに変身可能な特異型は迫害されるらしく、四六時中白い目で見られ続けることに嫌気が差し、故郷を飛び出すが、ホームレスの物乞いに身をやつす日々が続いたところ、偶々見つけた移動遊園地の大会に応募したところ、自身特有の能力のお陰で瞬く間に大儲けした上、妻子にも恵まれたという大逆転を起こす。が、その喜びも束の間、その能力を関心を持ったシャン・ツンにつけ込まれた末に家族を人質にされ、蛮行の数々の荷担をさせられてしまっている(しかも妻子はとうにシャン・ツンによって殺害されていた)。
そんな中、クン・ラオ達アースレルムのチャンピオン達と遭遇し、紆余曲折を経て共闘。その後はアースレルム側の戦士として活動する事に。その際に共闘したアシュラとは男女の仲に発展しかけている。
そして今回の事件が終わった後、女帝に即位したミレーナから直々に特使として任命された。
なお、作中ではレプタイルと呼ばれることはなく、ずっと本名のサイゾースと呼ばれている。
特使となった後、故郷であるザテラに帰還(ラダーモードのエンディング)。意外にも歓迎されており不審に思っていたところ、ふとした時に見たザテラの歴史書や目録から、自身と同じ特異型ザテランは何人も居た(劇中ではウンガディの構成員であるカメレオンが該当)事、そのいずれもが迫害か追放の憂き目に遭っていると言う事を知ってしまう。いつ、誰がそんなものを始めたのか、最早忘却の彼方の為に記録を辿れなかったが、サイゾースはその因習を断ち切る事を決意した。
これまでのインベージョンモードラスボスやタイタンボスとは異なり、基本カラー以外一部のOoDスキンがシーズン6以前で入手可能。シーズン6侵略者側のサイゾース…いや、ザテラン一族が「現地人になりすましたトカゲ人間集団」というSF(と一部の陰謀論)お約束な敵となっており、リュウカンも情けを捨て彼らと戦うことになる。
Mortal Kombat: Rebirth
非常に稀な魚鱗癖に罹った奇形児として生まれた人間という設定になっている。
後に成長した彼は人の頭部を引きちぎっては喰らう異常殺人者となり、つけられたあだ名が『レプタイル』であった。
余談
実はここでも貢献者扱い
アーマックの誕生に一役買った経歴を持っており、初代において表示される際、ソニア・ブレイドの2Pカラーが読み込まれ赤く表示されるバグが発生した事がある。
それをエド・ブーン氏がバグである事を認めず、「あれは隠しキャラクター、アーマックだ」と開き直ったことでアーマックが誕生した。
また、アーケード格闘ゲームに初めて『隠しキャラ』という概念をもたらした存在でもあるが、元の作品の知名度が低くイマイチ認知されていない。
有名な隠しキャラといえばこの人だが、元祖といえば彼と言ったところか。
最近のYouTubeでは……
2023年9月15日にプレミアム版が発売された3日後に一般リリースされ、キャラクターのFATALITYやBRUTALITY、そしてFATAL BLOWに今作で新たに行事をモチーフとしたDLC FATALITYなどのまとめ動画が次第に上げられていったが、その動画のほとんどで被害役にされているのがレプタイルである。
理由は「血の色が(現時点で)唯一赤色ではないから」。
なんでもYouTubeのガイドラインが関わっており、血液や嘔吐物などの体液を描写した映像または画像が関係しており、視聴者に多大な刺激や不快感を招くような内容は違反の対象となっている。一方で、明らかに架空のものであれば問題ないようであり、最終的にレプタイルが被害役に選ばれてしまった模様。
後に『Khaos Reigns』で過去作では血が黒かったセクターとサイラックス、ヌーブ・サイボットが参戦したが、サイバネティック忍者から普通の人間に変わった前者2人はともかく、ヌーブも亡霊になったわけではないためか赤い血に変わっており、結果として状況は変わらず。
ルールに則ることは悪いことではないが、流石にこれは可哀想すぎる…
故に、有志が作ったModのひとつである「血の色を変えることができる」Modを使用して、レプタイル以外のキャラクターに決められるようにしているなど、ある意味レプタイルに対する救済措置がなされているだとか。
また、キャラクターのモーションの入れ替え系のModを使用して、レプタイルが今まで自分を痛めつけたキャラ達に彼らのFATALITYを決めるなど、まるで復讐するように見えてしまう動画も上げられている。