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概要編集

初出は1996年のアニメ「Mortal Kombat:Defenders of the Realm」。

ゲームでは外伝作「モータルコンバット ミソロジーサブゼロ」(本編ではモータルコンバット4)にて初登場。

妖術師で堕落の神を崇拝する「The Brotherhood of Shadow」のリーダー。

全身真っ白の肌特徴的なタトゥーと強烈なビジュアルが特徴のシリーズを通しての悪役である。

活躍編集

燐塊の忍者サブゼロ(兄)に化けて白井流の忍者ハンゾウ・ハサシを家族及び一族まとめて惨殺。

その後ハンゾウを地獄の使者「スコーピオン」として甦らせ、サブゼロ及び燐塊に対する激しい憎しみを植え付ける。

事情を知らないスコーピオンをいいように扱い、スコーピオンがサブゼロに復讐を果たした後、死亡したサブゼロを漆黒の忍者「ヌーブ・サイボット」として甦らせ、自らの配下につける。

そして「4」にてスコーピオンとサブゼロ(弟)の前に突如表れ、この事を暴露した後に二人まとめて冥界送りにしようと企むも、自らを嵌めたことと、家族や仲間を殺害した事に激怒したスコーピオンに木っ端微塵(もしくは地獄送り)にされてしまう。


「デッドリーアライアンス」では地獄から抜け出し、「4」にて同盟仲間兼崇拝対象だったシノックを容赦なく殺害し、かつてのラスボスにして自分と同じ妖術師シャン・ツンとタッグを組み、タイトル通りの「デッドリーアライアンス(死の同盟)」を結成する。


スコーピオンがサブゼロ(弟)と和解して良きライバル同士になった後も、スコーピオンのクァン・チーに対する憎しみは消えておらず、「X」にて彼と鉢合わせした際にスコーピオンに容赦なく首を斬り飛ばされて死亡した。


「1」からのクァン・チーは神になったリュウ・カンの手によって世界が作り変えられたので出自も変わった。出身地はアウトワールドの鉱山で過酷な労働に従事する為だけに生まれた(両親の記述も一切無く不明)

生まれた時から運命は決まっており、ただ暗い坑道で奴隷のように働かされて野垂死ぬことだけは明確だった。

とある日、鉱山の所有者の機嫌を取る為にクァン・チーはストライキを計画している労働者たちが居るとの情報を流した。これによってストライキは失敗し、多くの労働者が殺された結果、クァン・チーは生き残った労働者たちから恨まれ命を狙われることになる。

しかしクァン・チーはシャン・ツンと同じようにクロニカの姿をした謎の人物・ダマシによって窮地を救われる。彼女は彼の奉仕と引き換えに、彼を鉱山から解放し黒魔術の訓練を施すと申し出た。クァン・チーはこの地獄のような環境から抜け出せると考え、ダマシからの提案を快諾した。

ダマシの介入により「1」でも従来通り魔術師となる運命は変わらなかったが、リュウ・カンに作り変えられた世界によって生まれた悲惨な過去と師にダマシが居るという設定が追加された。またダマシの訓練と天性の才能があったお陰もあってネザーレルムで最も卑劣な魔術の達人となった。「1」におけるニタラの太陽耐性とハヴィックの再生能力もクァン・チーの魔術によるもの。

結果的にリュウ・カンが作り上げた世界においてもシャン・ツンと同盟を組み王国征服を企む悪人であるが、ダマシの正体判明以降は成り行きで休戦し、ストーリー終盤ではリュウ・カンと共闘する平行世界の善人であるクァン・チーが登場する。

またプレイアブルキャラクターとして初登場した「4」で好きな食べ物がアサリであると判明している。


バトル時の彼編集

ポータルからのワープや魔術を使った引き寄せ等トリッキーな技が多い中~上級者向けのキャラクターとなっている。

シリーズ伝統の技としては緑色に光る骸骨を飛ばす、ポータルで相手の頭上からストンピングをする、魔術で相手を無防備な状態にして引き寄せる等が挙げられる。「X」ではコウモリと酷似したアウトワールドのモンスターを、「1」では蟹と烏賊を融合させたような大型の海洋生物をコンボや必殺技に召喚して戦う。

主なFATALITY編集

  • LEG BEATDOWN

「4」と「9」で使用。

相手の足を引きちぎってそれで永遠に殴り続ける技。「9」では3発目に相手の頭が弾け飛ぶ(=死ぬ)がその後もずっと殴り続ける。

戦闘終了時に出るメニューが表示されても殴り続ける様は若干シュールだが、それ以上に相手が死のうが構わず殴り続けるという悪役らしい彼の強い残虐性が窺える技でもある。

サブ・ゼロの脊髄ぶっこ抜きと同じく自分の能力に頼らないながらもプレイヤーに強烈な印象を残したFATALITYの一つである。

  • NECK STRETCH

「デッドリーアライアンス」で使用。

妖術で相手をろくろ首にする。本当にそれだけで残虐描写はおろか血の一滴も流れない(GBA版では出血描写はある)。

その後相手はキリンのように首が伸びきった状態でよろよろ歩いた後そのままの状態で倒れるというビジュアル的なネタ要素が強いFATALITYとなっている。

  • MIND GAME

「X」で使用。上述の妖術で相手を引き寄せる技を発展させた技。

刀を召喚した後、魔術で相手を刀の方に引き寄せて相手の後頭部を貫通するまで刀を深々と飲み込ませた後、そのまま魔術で相手を上下に動かして真っ二つにする。

  • PENTAMAGIC TRICK

「1」で使用。魔術で数枚のガラス板を相手の頭上に出現させ、そのまま縦にスライスする。元ネタはハンニバル(ドラマ版)のシーズン2第5話。若い頃のレクター博士を描いた作品だが、そのレクター博士の猟奇殺人に気付いた刑事(ビバリー・カッツ)が殺害された方法をオマージュしている(https://youtu.be/oDNdRe-isFw?si=SID_DjZ7ZNg5VJcz)

  • FINAL OFFERING

「1」で使用。相手を魔術による洗脳状態にし、目元から口元にかけて引き裂いた後、頭部を引き抜きクァン・チーに手渡す…という動作を相手自身に行わせる非常に残虐なFATALITY。目元を引き裂く際には相手の意識がはっきりしているという悲惨さ。"FINAL OFFERING"という名の通り、相手は自らの手でクァン・チーに対しての供物と成り果てる最期を迎える。

人気編集

シリーズを通して外道を貫く「純粋な悪役」としてのカリスマ性を持つクァン・チーだが、

「デッドリーアライアンス」のギャラリーにてサングラスをかけてサックスを演奏したり、(恐らく空耳と思われるが)「9」にて野太い声で「Woolay!」と叫んでみたり、「デッドリーアライアンス」のFATALITYにて敵をろくろ首にしたり、「MKX」のストーリーモードにてソニアから金的を受けたり、何より他に類を見ないその強烈なキャラクターデザインなど独特なネタ要素も多く、それらが相まってか色々あって賛否両論激しい「4」以降に登場したキャラクターの中ではケンシと共に群を抜いて高い人気を誇っているキャラクターである。

「4」以降に登場した多くのキャラクターがリストラされた「9」や「X」にてケンシと共に連続で参戦できたことや、「X」での活躍ぶりからも彼の人気の高さが見て取れるだろう。


余談編集

上記した「Woolay」は相当ファンのツボにはまったのか、ネットにて「Woolay」と検索するとクァン・チーの情報が大量に出てくる。(もちろんネタ記事が多数。)

「Woolay」自体は恐らく「Hooray」と同じく陽気な掛け声の一つだと思われる。

公式もTwitterのハッシュタグに使用しており、現在はクァン・チーそのものを意味する単語と化している。


『X』にて自身と対峙した際

クァン・チー1: We mustn't fight! (我々は戦うべきではない!)

クァン・チー2: I'm afraid we must. (いや、戦わなければなるまい。)

クァン・チー1: You were my only friend...(お前は私にとって唯一の友と呼べる存在だったのに…

または

クァン・チー1: Impostor! (私の名を騙るとは…)

クァン・チー2: I was created by Shinnok.(私はシノックによって創られた本物のクァン・チーだ。) 

クァン・チー1: Impostor and a liar!(名を騙る上に嘘までつくとは!

と若干シュールなやり取りが聞ける。

フェイスモデル・担当声優編集

  • Richard Divizio:MK4
  • Ronald M.Banks:MKVSDC~MKX
  • Sean T. Krishnan:MK1
  • Shah jehan khan:MK1(フェイスモデル)

(https://www.shahjehankhan.com/#home-section)



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