概要
漢字表記は功老。少林寺の武道家であり、同じく武道家のリュウ・カンとは最大の友でありライバル。
切れ味抜群の山高帽をかぶっており、戦闘時は格闘攻撃とこの帽子を使って戦う。
500年前にもクン・ラオは存在していたが(現在のクン・ラオと区別する為、グレート・クン・ラオと呼ばれる)、「ショカン族」と呼ばれる四つ手種族の王子ゴローによって殺され、子孫であるこのクン・ラオは先祖の汚名を返上するため同じくクン・ラオと名乗っている。
時間軸改変後のMK9では、シャオ・カーンに背後から首をへし折られてしまい、死亡。次作であるMKXに登場した際はクァン・チーの死霊魔術でレヴェナントとして復活。元から闇堕ちしやすい性格だったのも相まって、すっかり悪役に……
『X』ではクン・ジンという弓術士の従弟(11のみ甥に変更)がおり、ラオはジンにとって一番尊敬する人物だった模様。また、新たに再構築された『1』でも既に生を受けているようであり、イントロでは彼の存在が言及されている。
人物
一言で言うならば、尊大な自己顕示欲の塊。
何かと「自分は最高」とか「最高以上」とか言うなどガチのナルシストだが、キタナやジェイドからは鼻で笑われ、サブゼロやスコーピオンからは呆れられ、ケイジ父娘からは揶揄われたりしている。極め付けには11のゲストであるスポーンからは、
「ハハハ……ナルシストってのは早死にするぜ、ガキ」
と思い切り嘲笑されている。
とはいえ幼少期から研鑽に次ぐ研鑽によって培われた技術は本物。だが、親友でありながら「選ばれしもの」であるリュウ・カンにコンプレックスを抱いていたのは事実で、11の終盤でレヴェナントの彼がライデンによって神格化したリュウ・カンに思い切りコンプレックスを恨み言と共にぶつけていた。
それと『1』のストーリーモードの劇中で大食いであることが判明した。2021版実写版では少食だったのに。マジか。
尚、第3時間軸である1においても従来の性格はほぼ変化なし。幼馴染かつ親友のライデンと比較され、「ライデンは謙虚なのに何故お前はそうではない?」と常々言われている。とはいえ本人はライデンに対し、「謙虚すぎてウザイ」と思っている。
バトル時の彼
やや技にクセがあるものの、コンボのスピードが速くガンガン攻めることができるためFLAWLESS VICTORY(ノーダメージ勝利)を狙いやすいキャラクター。
得物である帽子を用いたリーチが長い攻撃と、投げた帽子へとテレポートする技まで備える。
その他、高速回転を用いて衝撃波や竜巻を放ったり、風を纏った手足で攻撃するなど、風使い的要素がある(キャラに固有の属性が設定されたMK1では属性がキタナやシンデルと同じ「風」になっている)。
またウサギの耳を持つ癖があり、後述するFRIEND SHIPやFATALITYで確認できる。
FATALITY
- 帽子を投げつけて敵の首を刎ね飛ばす(MK2、MKG)
- 帽子で相手を縦一閃し、真っ二つに切り開く。後続シリーズの創意工夫や映像技術の進歩で残虐性のインフレに飲まれたが、当時初めて見たプレイヤーは驚いたに違いない(MK2)
- その場で高速回転して敵を吸い寄せ、バラバラにする(MK3)
- 帽子を投げつけて相手の頭・胴体・足の順に切断する。直撃するその都度何故か断末魔があがる。MKGでは直撃する回数は減っているもののやはり何故か断末魔があがる(MK3、MKG)
- 相手の顔面目掛けて帽子を投げつけめり込ませる。絶命した相手を思いっきり踏みつけ、その反動で帽子を回収。(MKDA)
- 手品で山高帽からウサギを取り出し、それで相手をボコボコに殴りつけて撲殺する。おいやめろ(MKSM)
- 帽子からウサギを取り出し、相手に投げ渡す。実はこのウサギはかなり凶暴で相手の喉笛に噛みつき食いちぎってしまう(MKSM)
- 相手を仰向けに蹴り倒し、回転させた山高帽を相手の股下に突き刺した後、両脚を引っ張って股間から縦に真っ二つに切り裂く。 タマヒュンものである(MK9)
- 帽子を投げて相手の首を刎ね飛ばしたあと、残った胴体部分を真っ二つにする。MK2の頃のFATALITYを統合させたような感じだが、前述のものと比べると物足りない印象(MK9)
- 相手の首を帽子で跳ね飛ばしたあと、身体を2回切り裂く。落ちてきた首が身体に落ちると肉の花が咲いた(MKX)
- 地面に帽子を投げて高速回転させ、それに叩き伏せた相手の脳天を押し付けて縦割りにする(MKX)
- 相手の首を帽子で刎ね飛ばしたあとに残った胴体を後方に蹴っ飛ばし、相手の背後にテレポートする勢いで下から胴体を真っ二つにして、最後に倒れる胴体の間に落ちてきた首目掛けて帽子を命中させて頭のてっぺんを斬り飛ばす。上記のMK9のFATALITYを発展させたような技(MK11)
- 相手の後ろに帽子を浮かせ、相手の両腕を掴んでグルグル振り回しながら遠心力で下半身を脛、腿、腰と順番に切り落としていき、上半身だけになったところで帽子の真横の方からハンマー投げの如く投げ飛ばして両断(MK11)
- 帽子を投擲して相手の両肩を切断。戻ってきた帽子をキャッチして両脚と素っ首を切断。最後は残った胴体を縦割り一閃。(MK1)
- 帽子を上空に投げ、自身は相手の背後をとって両腕を破壊した状態で自身に磔にする。すると、落ちてきた帽子が相手を脳天から股下まで両断。そのまま真っ二つになった相手の体を叩きつける。(MK1)
おまけのFRIEND SHIP
- 手品で山高帽からウサギを取り出す。よく見ると耳を引っ掴んでいる。(MK2)
- 山高帽をフリスビー代わりに投げて犬と遊んでいたらFATALITYしてしまった。犬は犠牲になったのだ……(MK3)
- 童心に帰り汽車のおもちゃで遊ぶ(MK11)
おまけのBRUTALITY
- 丸鋸みたいになった帽子を投げつけ、相手の上半身をグラインドして両断(MKX)
- MK3&MKGのやつを流用した、縦横無尽に飛ぶ帽子で腕、脚、首の順に敵の体を切断。恐らく整合性を取る為にこうなったと思われる(MK11)
- 相手の素っ首をヘッドロックして脳天に拳を散々叩き込んだあと、両脚を切断。怯んで俯いた相手の後頭部に帽子を叩き込む。(MK1)
関連タグ
リュウ・カン:最大の共にして良きライバル
バラカ:何かと因縁がある
ゴロー:先祖の仇
クン・ジン:ラオの従弟