ライデン(モータルコンバット)
らいでん
正義感溢れる性格で人情熱く、神としての威厳もあり、そして何よりも地球の事を最優先で行動をしている。神として達観した考えを持っているが、他の神とは違い人間の一生や価値観などを否定したり全く理解できない訳ではない。神であるにもかかわらず神の力や生死に限界があるらしく(なのでFATALITYなどで死ぬ)、異世界に入るとそれが顕著化する。
全シリーズを通して大柄で、身長はシリーズによってまちまちだがおおよそ200cm越え。基本的にはどのシリーズでも40~60歳くらいの老けた外見年齢をしている。
僧侶のような服装で、いつも頭巾と笠を被っている。
雷神の為目は黒目含め白く光り輝き、戦いの際は常に身体や目から電気を発している。意外な事に頭巾を脱ぐとセミロングの白い髪の毛がちゃんと生えている。(作品によっては黒毛)
MK1のライデンは時間軸が異なる存在というよりは転生した結果全くの別人であり、元々人間だったのをアミュレットの力で神性を補っている。
詳細は下記のモータルコンバット1を参照。
Xではライデンのセリフや身の回りに(怪しい)日本語が度々使用されている為、出身が日本であると推測される?
本編で正式な身内に弟の「フウジン」がいる。名前の通り風の神。端的に言うとルイージのような目立たない二番手。
また2のフレンドシップに出てくる「キッドサンダー」はお気に入りの甥らしいが、現時点で本編でその設定が生きているかは定かではない(恐らく無くなっている)。その為長らく無くなっていたが、インジャスティス2にて演出が復活。
好物はバッファローウィング。フウジンの好物はスポンジケーキなので対照的。
戦い方は電気とワープなど超能力を駆使した体術やスタッフを利用した棒術で、敵に突撃するときに「ライデンガンバレー!」や「ソレデモニンゲンカー!」(注意:空耳抜粋。実際では「Santa Monica!」など違うセリフを言っている)など謎の言葉を発生することが特徴的(英語では「アイババイェー!」と聞こえるらしい)。しかし11では技こそあるものの奇声は言わなくなってしまった……
漢字で書くと「雷電」。
だがメタルギアシリーズの雷電など複数の漢字表記の"らいでん"の人物・名称が多い為「ライデン」と表記しているケースや、モータルコンバットの公式の和訳が「ライデン」となっているケースが多々ある為、通称では「ライデン」と表記される場合が多い。
一時期SNKのライデンと名前が被るためか、3~トリロジー付近で「Raiden」表記が「Rayden」表記に変わったことがある。後にプロデューサーが嫌った為4付近で「Raiden」表記に戻された。
発音は本国では「レイデン」だが、上記の理由から発音が国によって「ライデン」になるなど異なっている。
4から顕著であるが、良く旧神とやり取りするシーンが度々出ていてどこか中間管理職を匂わせている。11でセトリオンなど旧神から「半神」と揶揄される部分があるが、エルダー神よりも地位が低い以外に何故半神なのかは明らかにされていない…
モータルコンバットの中で最初に生きたまま闇堕ちする。以下時系列にて詳細。
※一部物語に関してのネタバレ要素を含んでおります。
ゲーム本編
モータルコンバット
シャン・ツンを打倒すべく、現れた謎の僧侶で雷神という噂がされているという設定だった。
ライデンのラダーエンディングは他の神々を集め再度モータルコンバットを行い、地球を破壊するといったとんでもないエンディングで締められていた。
モータルコンバット2
アウトワールドの皇帝シャオ・カーンを撃退し地球を守るために降臨した雷神と改めて設定される。
リュウ・カンら戦士たちにモータルコンバットの危険さを伝えると、単身シャオ・カーンに挑んだ。
モータルコンバット3
実機で使用不可だが、冒頭で彼の導きによりモータルコンバットの戦士がシャオ・カーン討伐に向けて出向いていることが分かる。
実際には自身は神として強大な力を持ち不死身である為、また神のままでは神の法則に違反するという理由からモータルコンバットに参加が出来なかったため、他者に任せている。
モータルコンバット4
弟のフウジンが出てくる。クァン・チーとシノックが地球とアウトワールドを侵略してきたため、全力で阻止することを誓う。
モータルコンバットデッドリーアライアンス
シャン・ツンとクァン・チーが手を結んだため強大な二人の前でリュウ・カンが死亡。
エルダー神に再度地球の危機を伝えたがやはり聞き入れてもらえず、再度不死身の体を捨てて行動に出る。
またこの作品で今まで晒していなかった髪の毛を晒すようになり、コスチュームの一つは胸まではだけさせた大胆な衣装になっている。
モータルコンバットディセプション
シャン・ツンとクァン・チーと2対1で退治していたところにオナガが復活する。
仕方なくシャン・ツンとクァン・チーと手を組みオナガ撃退を試みるものの、強大な力の前では倒すことが出来なかった。
実はこの当作の主人公であるシュジンコウ(名前)が、半生涯もオナガにいいように利用されてた末に復活の荷担をしていたことを知り、ライデンはブチ切れ。「もうアースレルムとアウトワールドとの戦争はうんざりだ!」となり闇堕ち。ラダーエンディングにてシュジンコウに怒りの鉄槌を下すという内容になっている。
何故かフェイタリティで自爆する。
モータルコンバットアルマゲドン
闇堕ちしたまま時は流れ……前作でリュウ・カンがゾンビになっていたが、魂を引き戻し新たなリュウ・カンとして目覚めさせる。シノックと手を組み、利用してアルマゲドンの阻止に全力を尽くした。
モータルコンバットvs.DCユニバース
超優遇されてスーパーマンと同等の力と立場を持った人になる。DC側のストーリーでもかなりかっこいい登場の仕方をするほど。
何故かこの作品だけシャオ・カーンとは兄弟もしくはそれを匂わせる設定になっている。
モータルコンバット9
アルマゲドンの際、アルマゲドンでの出来事はこの時空では起きず……ピラミッドの頂上でシャオ・カーンに殺されかけたところを神秘の力でまさかのタイムリープ。
記憶を断片的に残したまま1の頃に戻る。その記憶を頼りにアルマゲドンを発生させずにシャオ・カーンを撃破しようと戦うがすべて空回りしてしまう上、誤ってリュウ・カンを殺めてしまい、悔いの残る結果となってしまう。
モータルコンバットX
シャオ・カーンを撃破したことにより台頭したクァン・チーとシノックを撃退しようと行動する。
漫画版では堕落したカミドウグ集めに旅に出るハンゾウと、彼の里子兼直弟子・タケダに協力したり、暴走の根源を利用しようとするも最終的に他のキャラと同じように暴走してしまう。後にタケダの手により正気を戻す。
ゲーム版でも最終的には暴走したシノックをキャシーの協力を以て止めたが、その際にシノックの邪気によって汚染されたアースレルムの生命の源たる「ジンセイ」を浄化(その際の呪文が「エルノノカミ……ワタシワチ……ワジョカシマス……ワジョカシマス」というブロークン・ジャパニーズ。MKではよくある事なので気にしたら負け)、それによってシノックの邪気の影響を受けてしまいこの時間軸でも闇堕ちしてしまう。
モバイル モータルコンバット
ライジン:ライデン、ダーク:ライデン、の金カード二種類、クラシック:ライデン、インジャスティス2:ライデン、MK11:ライデン、クラシックムービー:ライデンのダイヤカード四種類の計六種類が使用可能。現在ではチャレンジパック、ブラッドルピーパック、限定ダイヤモンドパックなどで出現。ブルタリティ装備があり、装備を揃えればブルタリティを発動することができる。ライジンは癖があり攻撃力と体力が高いが他のキャラより圧倒的に防御が低い。ダークはマゾでゲージを減らす状態異常を逆にゲージを増やし回復させることができる。パラメーターも全体的に上方キャラに入り使いやすい。クラシックは驚異的な能力とガード不可攻撃で相手を一網打尽にする(相手のゲージが貯まり易いので注意)。インジャスティス2は常に敵のゲージを少しずつ削り、自分のゲージに吸収する能力を持つ。MK11はダークライデンを思わせるドレイン効果無効能力や強力なスタン付与がある上に11で新たに取り入れられたフェイタルブローやクラッシュブロー演出が入る。クラシックムービーライデンは初代実写映画のライデンがベースであり、声も映画の俳優が担当したものを使用。スタンよりも強力な封じ込めや、防御力を無視した打撃などが特徴。
モータルコンバット11
Xでまた闇堕ちしたまま時が流れ……冒頭でシノックの首を切断し、その首を見せしめとする旨を話し消えてからある程度経った日、ネザーレルム勢力を無力化するためにスペシャルフォースと共に行動するも、クロニカの手によって歴史が入れ混ざってしまった際に闇堕ちした方が消滅してしまう。
代わりに9の中盤以前の記憶を保持したライデンがクロニカの野望を止めるために行動するが、例を見ない衝撃的な結末を迎えることになる。
アルマゲドン以来の長棍(六尺棒)を利用した攻撃や演出が多々ある。闇堕ちしていない通常衣装が存在することが明らかになっていてXと違い闇堕ちは赤、通常は青の雷を出すことが出来る。
また、アップデートによって映画版MKでライデンを演じたクリストファー・ランバートがフェイスモデル&声優を勤めた「初代映画版Ver.」のスキンも登場。その際の雷の色は映画版と同じく白。
モータルコンバット1
MK11のライデンは神性を失った事によりおそらく死去し、代わりに新世界で転生した若き中国人がライデンとして存在している。謙虚な性格であり、クン・ラオの親友となっている。今の農民人生を大切に思っている。
身長が2m級ではなくなり、クン・ラオやリュウ・カンと同じ身長になった。長い髪の毛を束ね団子にしている。
リュウ・カンによる試練を乗り越え、従来の彼に代わって「選ばれし者」となり地球の平和を守ろうと行動することになる。
ライデンのアミュレットを使用して神性を得ることで雷を操る能力を得ている。
端的に言えば今作でのリュウ・カンとライデンの立場が逆転している。タワーEDでは旧時間軸の自分の末路を知り、同じ過ちを繰り返さないため白井流の元で修行に励んでいる。
New Era、UoL(リュンカン軍)とOoD(シャンツン軍)スキンも旧作に似た姿。OoDはある意味「11衣装を着用した闇若いライデン」だったが、正式実装版では顔色と目の周りの色が変更され、より禍々しい姿になった。
インベージョンモードのOoDライデンは旧作時間軸のように過激手段を使ってしまった彼、エンディングは各時間軸ライデン(フレンドシップの子供版や初代映画と思われた長髪版を含め)に敗れて正気に戻って生存。が、その危険性は未だ健在のため、結局はリュウカンの手でボイドに幽閉された。
このダークライデン戦は難しくないが、本シーズンからはキャラクター限定のタイムトライアルや属性コンボ課題など特殊ステージが追加され、彼の元に辿り着くことが少々面倒。
余談だが、ストーリー終盤デモ登場のライデン(11タワーED後の扱い)は老けた顔のUoLスキンライデンである。
メディアミックス
アニメ版モータルコンバット
イントロでサイバーリンクェイのサイボーグ達の存在が確認されていることにより、本編の2~3に当たるところの話なので、映画版などから性格が輸入されている。なので性格が最近の本編とは異なり、悠長でのんきな、どこか仙人らしい性格。「Sure,sure…」など二度応答を繰り返すのが口癖。リュウ・カンらが困っている時に出現し助言を与え、時には戦う事も。
映画モータルコンバット
本編の3のように自らはモータルコンバットに参加することが出来ない事を話しているが、リュウ・カンやソニアなどを導く存在として時に助言をし、時に超能力で手助けをする。
この映画版から髪の色や長さなどが逆輸入された。
映画モータルコンバット2
本作と同じようにシャオ・カーン阻止の為神の体を捨てリュウ・カンらと共に戦うものの、シャオ・カーンにワンパンされる。
何故かこの映画ではシャオ・カーンの兄という設定にされている(つまりシャオ・カーンとは兄弟)。後の本編ではそれは否定されているものの、10年経った外伝VSDCユニバースではプロフィールでシャオ・カーンとは兄弟もしくはそれを匂わせる設定が逆輸入されている。
ドラマ版モータルコンバット コンクエスト
映画版のように雷で敵を退治したり、ワープをしたり誤って放たれたボウガンの矢を手で摑まえるなど超人的な能力を発揮するが普段はクン・ラオ(元祖)ら仲間に助言をしたりする師匠のような存在。ゲーム本編にはない酒を飲んだり女性と絡むシーンが存在する。最終話でシャオ・カーンと対峙するも強大なシャオ・カーンの力に対抗できなかった。
モータルコンバット レガシィ
「このストーリーは自分の想像で書いてるから本編と違うよ」と監督が言っているように、他のキャラとは違いライデンのみゲームでもない独自の世界観を持った話になっている。
刑務所にうっかり不時着したライデンは囚人と間違えられ捕まってしまい、自身が神であることやモータルコンバットの存在など理解されることもなく、結果的に囚人兼精神病患者扱いされる。そこでは酷い処置も平気で行う闇施設で、ライデンは頭蓋骨に穴をあけられたりなどロボトミー手術をされたりもする。後にある少女の力によって抜け出す。
このライデンに限り血の色が赤ではなく青色になっている。
モータルコンバット(2021年映画版)
概ね旧映画版と同じような立ち位置。スコーピオンの血統を守り、各地に散らばった戦士達を集めるなどより指導者としての立場が強調されている。
日本語吹き替え版で見ると、顔は浅野忠信なのに声はツダケンというわけがわからないことになる。
おまけ
アンリアルチャンピオンシップ2(日本未発売)にもゲスト出演している。FPSである本編ではまた違ったライデンの姿を見ることが出来る。
BroforceでもBrodenとして使用キャラに非公認で出演。得意の突撃技もあの謎の掛け声そのままで使用できる。