「Wow! That hurt to watch!(ワーオ! 痛々しいねぇ!)」
「The Shirai-Ryu don't run from a fight. Right, Grandmaster?(白井流の忍びは敵前逃亡などしない。でしょう、総帥?)」
CV:パリー・シェン
概要
漢字表記は「高橋武田」。アースレルムの戦士である盲目の超能力剣士「ケンシ・タカハシ」とタイ系アメリカ人の剣術家「スーチン」の間に生まれた日系タイ人。父親と同じくテレパスである。しかもハンゾウ・ハサシの直弟子で優秀、しかも性格も良い白井流忍者でもある。
しかし、父や師のような古典的な武器ではなく、苦無型時限爆弾にプラズマソードといったハイテク武器を用いて戦う。得意武器はブレードが展開する鞭だが剣術の腕も相当で、師匠であるハンゾウと互角以上に斬り合う程。
時代背景
8歳の頃、母親スーチンがレッドドラゴンの刺客に殺害されてしまい(実は元々の標的はケンシであり、スーチンは自らの意思で身代わりになった)、それ以降は父親ケンシの手でレッドドラゴンの暗殺者から守る目的でハンゾウに預けられ、白井流の忍として、成人を迎えるまで育てられた。その為、実父であるケンシよりも寧ろ育ての親であるハンゾウを実の父として見ている。因みにここで真実を話すと、後先考えず仇討ちに向かい、逆に殺されることを恐れたケンシは、「タケダの知らぬ合間に、母親は不慮の事故に遭い命を落とした」とタケダに伝えるようハンゾウに頼み込んでいた。
実父ケンシの事を「母親が死ぬや否や、自分を捨ててどこかに逃げやがったクソ野郎」と思っており、実際、白井流の中忍昇格試験に合格後、ハンゾウから「お前の父君も誇りに思われる事だろう」と言われるや否や、「僕に父親などおりません」と否定している。その上目の前に現れたケンシ本人に、捨てられた(という思い込み)恨み言をぶつけ執拗に責める。一方、ケンシもケンシで元からタケダを残して蒸発した理由を知り、弁護するハンゾウに続いて、タケダを説得しようとした直前、「To hell with it! I’m NOT your son!(ふざけるな! 僕はお前の息子じゃない!)」と突っぱねられた。
再びハンゾウの介入も含んで最終的に実父と和解すると同時に、彼からタカハシ一族が受け継ぐ超能力の教鞭を執られ、父と共に母の仇を討った。
その後の経緯は不明ながら、アースレルムの特殊部隊であるスペシャルフォースのスクワッド(海外では通称Kombat Kidsとも)の一員としてMKX本編の主人公の一人として活躍する事になる。
登場作品
MKX
初登場。ストーリーモードにおけるメインキャラとして活躍。因みに終盤で同僚かつ友人であるジャッキー・ブリッグスとは相思相愛の間柄になる。
MK11
本編未登場。しかしながら、シャオ・カーンやセトリオンなどのタワーモードのエンディングに登場している他、キャシーのイントロである「Social Media」にてキャシーとやりとりしていたりと、死んでおらず健在である事は確か。なお、キャシーがスコーピオンやフウジンに「Where's Takeda Takahashi?(タケダは何処にいる?)」と問われた際に「Sorry. That info is classify(ごめん。極秘事項なんだわ)」と返している事から、何らかの極秘任務に従事している模様。てかそんな任務の最中にSNS使うなよタケダ……
MK1
Umgadiトレーラーと同時に公開されたDLC第1弾の予告で復活が発表される。よかったね! これでまたパパと一緒だよ! ところが、時間軸の再編集によってケンシの息子ではなく、従兄弟になっている。所属しているヤクザクラン(高橋組?)の幹部格か上級構成員らしい。そして日泰ハーフではなく純粋な日本人になっている
なお、白井流への弟子入りはこちらの時間軸でも果たしている模様。
因みにストーリーモード最終章「Armagedon」にもちょっとだけ登場するが、登場早々タイタン・キタナに瞬殺され出番が終了する。しかもセリフは一切無い南無三。
追加コンテンツ「Khaos Reigns」には割と重要なポジションで登場。……敵将タイタン・ハヴィックの片腕であるカオス・タケダとして。なので操作は一切出来ず終始敵役としての登場となる。
戦闘スタイル
MKX
- Lasher
「鞭使い」。得意武器であるブレードが展開する鞭を用いて戦う。鞭を振り回す攻撃が多いので攻撃範囲とリーチに優れ、更にはこの手のキャラにはありがちな隙が意外と少ない。タケダの基本スタイルであり、攻撃速度、リーチ、攻撃範囲の三つが優秀で扱いやすい為、MKXでタケダを使うプレイヤーの殆どはこのスタイルを使う。外見特徴は鞭のコードがオレンジ色に発光していること。
- Shirai-Ryu
「白井流」。白井流忍者としてのバトルスタイルで、師匠直伝のスピアや相手をテレポートさせる煙玉など、忍者らしいトリッキーさが特徴。因みにスピアもハイテクであり、機械射出式のアンカーである。外見特徴はニンジャらしくメンポを装着している事。
- Ronin
「浪人」。実父ケンシと同じく剣術家としてのバトルスタイルで、プラズマソードを用いた双剣術で戦う。因みにプラズマソードは前腕にマウントされており、マウント状態ではブレード射出口は手の方を向いているが、何処ぞの可能性の獣みたいな使い方はせず、わざわざ取り外して手持ちの剣として使う。いや、そういった使い方しろよ……
剣術家スタイルなのでさぞ正統派だろうと思ったらところがどっこい、実はタケダのバトルスタイルの中で最もトリッキーで使い勝手が悪い。単純にソードによる斬撃だけならいいがそんなムーヴは殆どなく、ソードを地雷扱いして時間差攻撃やリフレクト技などテクニカルなものばかり。肝心のソードによる斬撃もLasherの鞭振り回しに隙の無さもリーチも劣る始末……
外見的特徴は鞭のコードが無く、プラズマソードが前腕にマウントされている事。
MK1
基本的にはMKXのLasherスタイルを踏襲し、赤熱機能を持つハイテク鞭(とある奴曰くWhip-sword)をメインに戦うが、テレポーテーションや手裏剣の投擲など、Shirai-Ryuのテイストを盛り込まれた折衷スタイルとなっている。Ronin? 忘れろ。そんなものはない。
FATALITY
MKX
- Whip it good
ブレードを展開した鞭を振り回して相手の両腕を肩口から切断し、喉にブレード格納状態の鞭を突き入れる。最後はその状態でブレードを展開し、ゆっくりと脊髄を引き摺り出す。
- Head Cage
相手の胴体にスピアを突っ込んで背骨と後ろ側の肋骨を奪い取り、それを相手の喉の奥にブッ刺す。
MK1
- Millipede's Bite
相手の胴体にブレード展開状態の鞭を巻き付け、そのまま思い切り引っ張り、相手の胴体を細切れにする。そして宙に浮いた相手の頭部をブレードを展開した鞭で縦割り真っ二つ。
- Rip-Kord
相手の腹に鞭を二重螺旋状により合わせた状態でぶち込み、ブレードを展開する。そして左右に引っ張ってより合わせを解くと、相手の胴体が上下泣き別れになる。
余談
日泰ハーフかつ日本人の保護者の下で育てられた為、彼も劇中では日本語を使う。しかし、スコーピオンやケンシのものと同じくどうも珍妙で、日本語ネイティヴの我々からすれば「?」なものが多い。
特に有名なのは、ストーリーモードで彼がアウトワールドの追手と戦う時に叫んだ「Anata ga suru!」であろう。しかし、追手との戦闘開始で何故「貴方がする!」などと叫ぶのだろうか、と気にしてはいけない。事実、我々も英語に関して似たような事をしているから、一方的に責める資格など無い。
また、上官兼未来の義父であるジャックスからは「優秀な戦士だしいい奴だが、娘との結婚は認めない」と言われている。前途多難だなオイ……
もう一つは人間界出身の中で数少ない実年齢が判明しているキャラの一人であり、彼の年齢は23歳である。これは本編開始から5年前の話中で、自身がハンゾウに預けられたのが8歳、ケンシと再会したのが10年後だった為、8+10+5=23の結果となる。
それに一部の二次創作では、自身の過去の経歴がある他に、過去の時間軸で父親と友好関係を結んでいた人物、並びに現時間軸も健在かつ、最近師匠と良い関係になった人物も師父同様に扱われることもあり、実父や師匠ないし里父以外のお父さんが多すぎて某海外小説のキャラクターの如く、その二次創作の中では大変なことになってるとか何とか……タケダ、そっちの方も頑張れ。