概要
羽佐間カノンが己のSDP未来予知で得、残した情報を元に開発された画期的と称された新モデル。
ノートゥング・モデルを改修する形で導入された。
3.5世代、ないし第4世代相当のファフナー。
それまでのファフナーは「兵士を一人でも多く生かす」か、「一体でも多くの敵を倒す」かのどちらかが問題だったが、本機はそのどちらとも異なり、パイロットの消耗を防ぎ「一秒でも長くファフナーに乗せる」事を目的とした設計がなされている。
また、パイロットとファフナーのコアとをクロッシングさせる機構が構築されており、島のミール及びゴルディアス結晶と情報共有をする機能を有する。これにより、過去に倒れた敵味方双方の生命の情報から更なる力を得る事が可能となっている。
加えて、判明したばかりの新型同化現象への対処法が全て導入されている他、開発予定の新技術すら取り入れる事を前提に設計がなされていた。
完成した機体はパイロットが身を持って実感できるほどの同化現象抑制を達成し、加えてカノン式増幅器(アクセラレーター)と命名されたSDP増幅器が搭載された事により、機体出力は勿論の事、戦闘能力の大幅な向上をも両立させている。
「最小限のリスクで(フェストゥムの)能力を最大限に引き出す」と言うある意味ではファフナーの悲願に到達した機体とも言える。
ノートゥング・モデルとの違いは、ベース機のコンセプトはそのままに各部がより流線的な形状となり、頭部・胸部・両肩・スラスターに赤色のクリアパーツが追加され、ヒロイックなデザインへと変化している。
最大の特徴であるカノン式増幅器は胸部と大腿部に内蔵され、使用時には装甲展開させて増幅器が露出、回転と発光という形で稼働が見て取れる。
名称のエインヘリヤルとは、北欧神話に登場するワルキューレによってヴァルハラへ召し上げられた英霊達の事で、これまた不穏なネーミングである。
種類
- マークドライ
メインカラーはオレンジ。
SDP増幅によって能動的なフィールドを形成し、破損しなければ増殖できなかったトルーパー・モデルを一度に大量に増殖させる事が可能。
- マークフィアー
メインカラーは焦げ茶色。
第四次蒼穹作戦に投入。ガンドレイクからワームソードを展開しての近接戦闘やメドゥーサからワームスフィア砲撃などで仲間を守る。
- マークジーベン
メインカラーはマゼンタ。
第四次蒼穹作戦に投入。狙撃を担当。SDP発現により一度に複数の標的を捕捉できるようになる。また、手甲部に近接用ブレードを内蔵している(モデル共通装備かは不明)。
- マークアハト
メインカラーは緑。
ジークフリード・システムを搭載する事によって指揮と戦闘を同時に行う。ドライと同じくスレイプニール・システムも搭載しており、トルーパー・モデルの使役も可能(ただし、こちらのトルーパーは増殖できない)。
SDPは薬。トルーパーモデルかマークアハトの直接接触によって破損した部位を再生し、同化現象の肩代わりも可能。
- マークノイン
メインカラーはカーキ色。
アルヴィス本部と接続し、供給されたエネルギーをSDPで増幅する事により、ミールにダメージを与えられる程の超火力砲撃が可能。直接接触で他のパイロットのSDPも増幅できる。
接近された際のフェイルセーフなのか、両腕の内側にバルカン砲が搭載されている(モデル共通装備かは不明)
- マークツヴォルフ
メインカラーはワインレッド。
同化のSDPが大幅に増幅され、全長60kmにも及ぶ超巨大リヴァイアサン型の牙を同化している。ショットガンホーンは続けて装備されている。
第四次蒼穹作戦の末、パイロット共々竜宮島に封印される。
- マークドライツェン
メインカラーは赤。唯一外見に変化が無い。
- マークエルフ改 スサノオ
メインカラーは藍色。
SDP増幅により複数人同時転移後すぐに動けなくなることはなくなり、増幅したエネルギーを機体出力に回す事により、複数のノートゥング・モデル、トルーパー・モデルでも突破できなかったアルヘノテルス型24体分の防壁を破壊している。また、転移する際のワームスフィアが緑がかった強力なものになっている。
- マークフュンフ改 ツクヨミ
メインカラーはピンク。
SDP増幅により、強固な防壁を瞬時に広範囲に展開する事が可能で、最大で竜宮島全島を覆い尽くすほどの防壁を展開した。
- マークゼクス改 アマテラス
メインカラーは白。
SDP増幅により、約15万トンの海水に変異したミールの中からウォーカーのコアを引きずり出している。海神島上陸作戦時にはウォーカーのコアが反射したゼロファフナーの砲撃を引き寄せウォーカー撃破に繋げた。