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魔法のアイドルパステルユーミの編集履歴

2016-05-13 23:49:31 バージョン

魔法のアイドルパステルユーミ

まほうのあいどるぱすてるゆーみ

『魔法のアイドルパステルユーミ』とは、スタジオぴえろ作、日本テレビ系で1986年3月から8月まで放送されたTVアニメ作品である。

概要

魔法の天使クリィミーマミ』、『魔法の妖精ペルシャ』、『魔法のスターマジカルエミ』に続く「ぴえろ魔法少女シリーズ」の第4作目。前3作に共通していた「魔法によって生み出された自分の虚像に思い悩む主人公の想いを描く」というコンセプトから大幅な方針転換をし、旧来型の魔法少女もの(=東映魔女っ子シリーズ)に近いドタバタコメディ的な世界観に回帰。

「魔法のペンで描いたものを実体化させる」という効果の魔法の荒唐無稽さも愛まり、ぴえろ魔法少女シリーズで唯一「主人公が変身しない」ことも合わせて特異な作品となった。

このコンセプトの大幅転換については、前作『エミ』の最終回において魔法によって理想の大人になるという不自然さを否定し、あるがままの自分を受け入れるという着地点を描いたことが一つの要因とも言われている。そういう結末を描いた作品のすぐ翌週から、また魔法で理想の大人になることを肯定的に描く作品を作るわけにはいかなったと言うわけだ。

ちなみにタイトルは「魔法のアイドル」となっているが、主人公のユーミは別にアイドルでもなんでもない。上述したように変身モノではないのでアイドルに変身したりするわけではない。どう言う意図でこんなタイトルにしてるかは明らかではないが、もしかすると今までのようにアイドルに変身するアニメの予定だったのを急遽方針転換したのかもしれない。


しかし、結果的にはこれまでの「ぴえろ魔法少女シリーズ」と同様のコンセプトを期待していた視聴者の期待に添わないものとなり、このコンセプト転換は視聴率の不振を招いた。さらに制作の中心にいた多数の男性スタッフの悪い意味での暴走ともいえる過剰演出(主人公の裸が意味なく頻出する)が製作スタッフ内外で問題視されたため、シリーズ最短の25話で終了。本作をもってぴえろ魔法少女シリーズの大きな区切りとなり、シリーズ最終作「魔法のステージファンシーララ」まで12年ものブランクを要することになる。


余談だが、第14話の予告シーンが放映で流れた時に、入浴シーンがあまりにモロに全裸が描かれていたためにテレビ局長が苦言を呈したというエピソードがある。制作現場は大慌てで修正したのだが、もう完成した作画に対してどうやって短期間で修正したかというと、場面が風呂場なので湯気のエフェクトで大切なところを隠すという苦肉の手法が使われた。

これこそがディフェンスに定評のある湯気という概念が生まれた瞬間。それまではこんな方法論は誰も思いつかなかったのである。

しょうもない部分かもしれないが、本作はある意味ではアニメ史にとってはとてつもなく重要な作品であるのかも知れない。


ストーリー

主人公・花園ユーミは、花と絵が大好きな10歳の少女。ある日ユーミは、花の妖精かき丸ケシ丸に出会う。花の国では、毎年春に花を愛する子供に魔法を贈る習慣があり、ユーミはかき丸・ケシ丸に魔法のステッキを授かる。ユーミはこの魔法の力で自分の描いた絵を現実化させ、様々な活躍をする。


登場キャラクター


主題歌

オープニングテーマ

「金のリボンでRockして」

作詞:麻生圭子/作曲・編曲:山川恵津子/歌:志賀真理子


エンディングテーマ

「フリージアの少年」

作詞:麻生圭子/作曲・編曲:山川恵津子/歌:志賀真理子


各話リスト

話数サブタイトル
第1話街は魔法で花ざかり
第2話魔法のステキな使い方
第3話よろしく冒険ガール
第4話おじいちゃん冒険旅行(アドベンチャー)
第5話紙ヒコーキからの伝言(メッセージ)
第6話ふたりの袋小路さん
第7話涙のダイエット日記
第8話もう一度ロマンス
第9話とべ 愛の翼でスカイハイ
第10話いたずらオバケに御用心
第11話ふしぎ? 黄金鳥伝説
第12話お嬢様はつらいよ
第13話おまかせキューピット
第14話想い出に消えたかき丸
第15話妖精がくれた音楽会
第16話すみれ色の初恋
第17話ユーミちゃん気をつけて
第18話発車ベルが鳴るまで
第19話花ビラのステップ
第20話花を愛してみませんか?
第21話はばたけ空へ 風をうけて
第22話恋のミスキャスト
第23話家出したお父さん
第24話さよならフラワータウン
第25話忘れないでメモリー
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